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Ellithorpe & Brookes, 2016 - Coggle Diagram
Ellithorpe & Brookes, 2016
Intro
インターネットはネタバレを回避することを難しくしている
ネタバレはよくないことだと思い込んでいる人が多い
Perceptual fluency
新しい情報を処理する能力
ネタバレがもの語りで起こることの処理の速度を速める効果がある(だからネタバレは時には良い影響がある)
Fanの定義
あるメディアイベントを定期的に情緒的参加をする人のこと
Fandom – 共通のアイデンティティや社交性、コンテンツの「所有感」と分かち合い
コンテンツの制作への影響がある
経済的効果がある
Fan theories - ネタバレではなく、何が起こるかに関する推論
研究目的
ネタバレやファン理論の相互作用
Mental models perspective
ネタバレ情報の消費→認知的流暢さ→物語の手がかりの理解の正確さ
物語の視聴者による理解や評価は、どのようにネタバレ情報に影響されるのか
ものあるいは状況の、頭の中の動的描写
あるシリーズを視聴すればするほど、その物語のmental modelが充実していく
Spoilers and Fan Theories
Prior exposure to accurate information
正確な情報を事前に知る
(ネタバレ情報)
物語に何が起こるかに関する正確な情報を事前に得ることによって、将来に何が起こるかに関する正確なmental modelを頭の中で構築することができ、実際にその出来事が物語の中で起こると自分はある程度それを期待しているので、処理する速度が速く、より一層物語に深く入り込むことができ、楽しさが増す
先行研究では、視聴者が抱いているmental modelと反するような情報に出逢ってしまうと、物語の楽しさが減る
Prior exposure to false information
間違っている情報を事前に知る
(正しくないファン理論)
視聴者の頭の中でできてしまうMental modelは間違っているので、物語の真実を知る時に、認知的不協和が起こり、楽しさが落下
Rejection of accurate information
正確な情報を拒否
「それは絶対にありえない」
この場合でも、事前に正しい情報に接しているので、実際に物語の中でそのことが起こったら、処理スピードが比較的に早い
No prior information
事前情報なし
特にびっくりするような情報は、処理しにくい
mental modelにない出来事であれば理解しにくい
Mental Models and Series Finales
メンタルモデルの共鳴
シリーズ最終回を楽しむ
登場人物がいなくなる事の悲しさ
シリーズ最終回では多くのファン理論やネタバレ情報が正しいかどうかが明らかになる
Parasocial Breakups
傍社会的関係の別れ
そばしゃかいてきかんけい
Parasocial Interaction 傍社会的関係
https://www.asianprofile.wiki/wiki/Parasocial_relationship
メディア消費者が登場人物に対して
心の中に抱く一方的な情緒的感情
自分があたかも登場人物の本当の友達のように感じる
Parasocial breakup
傍社会的な別れ
番組が終わる
登場人物が死ぬ
俳優が他の俳優に入れ替わる
視聴者はストレスを感じる
The Present Study
正しいネタバレ情報やファン理論は、番組の楽しさにつながり、好きな登場人物がいなくなることに対してのストレスを軽減させるはず
How I Met Your Mother
9年間のシリーズ
誰が「母」なのかが
様々なファン理論を生んだ
Hypotheses
ネタバレ情報への露出は、物語で実際に起こる出来事が視聴者のメンタルモデルに共鳴度を増してくれる
Mental model resonanceがカギだと
(perceptual fluencyではなく)
ネタバレ情報の消費→正しいメンタルモデル→
メンタルモデルの共鳴
→物語の手がかりの理解の正確さ→番組の楽しさ
H1
H2
H3
分かれを痛いものにする要因
代替関係の選択肢が少ない時
関係へのコミットメントが高い時
関係への努力が高い時
強制的に分かれる時
(関係を続けて行きたい時)
期待していなかった時
別れのストレスを軽減する要因
期待していた時
徐々に別れた時
H4
H5
H6
Method
Pretest/posttest design
事前事後デザイン
Participants
参加者
123人の学部生(米国)
HIMYM番組の最終回を見た人
オハイオ州立大学
メイン大学
パラ社会的別れに差があったので
場所を統制変数に
Procedure
手続き
質問紙調査
パート1
シリーズ最終回1か月前~3日前
ファン理論がどの程度理屈に合うか
評価してもらった
パート2
シリーズ最終回30分後~2週間後
ネタバレへの暴露
2項目
0(絶対しない)~10(絶対する)の尺度
あなたはHIMYM最終回に関するネタバレを探しましたか
ネタバレによって、番組最終回の出来事を台無しにされたことはあった?
最終回の出来事のメンタルモデル共鳴
項目2つ
最終回で起きたことが期待していたのと完全に違っていた(0)・・・完全に期待通りであった(10)
最終回で起きたことが、シリーズのこれまでのできごとを考えると、理屈に合った
(0=全く合わなかった、10=完全に合った)
最終回の楽しさ
0(Strongly disagree)~10(Strong agree)
0(全く当てはまらない)~10(完全に当てはまる)
最終回を楽しんだ
自分は全体的に、最終回を肯定的に評価する
パラ社会的別れのストレス
0(Strongly disagree)~10(Strong agree)
0(全く当てはまらない)~10(完全に当てはまる)
シリーズが放送し終わって、登場人物がいなくなることに対して、以下の文があなたが感じることにどの程度当てはまりますか。
私は仲のいい友達を失ったように感じる
大好きな登場人物がいなくて寂しい
M = 3.19
M - mean (平均)
average
covariate
共変量
番組の熟知度
HIMYMのネタバレに対する意見
Results
PROCESS macro
媒介分析や調整モデル(相互作用)
の分析に使えるSPSSのプラグイン
信頼区間を出してくれる
r
= .24
相関係数(
r
)
CI95% [-0.04 , .45]
CI95% [.14 , .32]
p値 p < 0.05
H1
H2
H3
H4
H5a
H5b
Discussion
Limitations
Attitudes towards spoilers
Survey method vs experiment
How much of a fan someone is
Unexpected vs. easily understood endings
疑問
ショックを受けるのが楽しいのでは
じゃ、どうしてそもそもネタバレを
回避するのだろう
がっかりさをシリーズに通じて感じること
により、普段のつまらない日常生活から逃避することができるのでは?