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パーソナリティの心理学 (personality psychology) - Coggle Diagram
パーソナリティの心理学 (personality psychology)
類型論
人間をいくつかのタイプの分けること
生物学的な類型論
男性と女性に分けること
シュプランガーの分類
個人は、理論、審美、経済、宗教、社会、政治の6種類のうちのどれを志向するかで、類型化できると考えた。
この類型化には特に実験的根拠があるわけではないが、わかりやすい上にもっともらしいので、しばしば引用される
ABO血液型性格分類
血液型で性格がわかる、という考え方
血液型によって人間同士に相性があるかのように断定的に主張されている
フロイトの分類
フロイトは、性の発達段階への固着という考え方に対応させて、分類した。
性器期的性格(成熟した理想的な性格)
男根期的性格(独断的な男性の性格)・ヒステリー的性格(虚栄的な女性の性格)
肛門期的性格(几帳面でケチな性格)
口唇期的性格(愛されることを求める性格)
ユングの分類
外向(extroversive type)-内向(introversive type)
思考-感情および直感-感覚の排他的対立
体型による類型論
クレッチマーの分類
精神病と体型の間に関係があることを見出した。
シェルドンの分類
パーソナリティと体型の統計学的分析を行なった。
クレッチマーの類型論は精神病の患者の分類を元にしている。
•内胚葉型(消化器系統が発達して丸い体型)
→内臓緊張型気質(社交的でリラックスしている)
•中胚葉型(骨・筋肉が発達してがっしりした体型)
→身体緊張型気質(精力的で競争的である)
•外胚葉型(神経系と皮膚組織が発達したきゃしゃな体型)
→頭脳緊張型気質(抑制的で引っ込み思案である)
フリードマンとローゼンマンの分類
タイプA行動型
せっかちで落ち着かず、競争的・野心的・攻撃的で仕事熱心な人のパーソナリティあるいは行動型
タイプB行動型
虚血性心疾患になりにくいとされる。
タイプCパーソナリティ
社会的同調性が高く、理詰めでもの考え、感情表現に欠ける傾向の人は、がん発症のリスクが高いという説
研究に背景がある
タイプDパーソナリティ
ネガティブ感情と社会的抑制が高い人は、心疾患が起きやすいという説
特性論(次元論)
性格を規定する要因は複数あり、それらの要因の組み合わせで特定の性格が現れるという考え方
ビッグファイブ(Big Five)
5因子モデル(five factor model)ともいう。
神経症傾向(neuroticism: N)
気分が不安定で神経質な人は神経症傾向が高く、気分が安定していて不平不満がない人は神経症傾向が低い。「情動性」あるいは「情緒安定性」ともいう。
外向性(extraversion: E)
にぎやかで元気のよい人は外向性が高く、おとなしく無口な人は外向性が低い。
開放性(openness: O)
好奇心が強く思慮深い人は開放性が高く、好奇心や知性に乏しい人は開放性が低い。特に、知覚的で審美的関心の個人差が、開放性に反映しているという。「遊戯性」あるいは「知性」ともいう。
調和性(agreeableness: A)
暖かく親切な人は調和性が高く、冷たく利己的な人は調和性が低い。もっとも、調和性が高ければよいことばかりではなく、同調性が高くて忖度に長けている分、周囲の意見に飲みこまれやすい。「愛着性」あるいは「協調性」ともいう。
誠実性(conscientiousness: C)
仕事や勉強に勤勉な人は誠実性が高く、根気がなく無責任な人は誠実性が低い。誠実性は、特定の課題を遂行しようとする際に起りやすい不適切な反応(サボり)をコントロールする自己制御能力の反映である。「統制性」、「勤勉性」、「良心性」ともいう。
オルポートの特性論
性格特性論
オルポートは、性格には、状況に左右されることのない一貫した特徴をもつ複数の成分からなっており、それぞれの成分を特性と呼んだ。(兄の方?)
オルポートにとって、特性とは特定の個人のみに見られる個人的気質のことであったが、一方で、ある文化集団に固有の特性すなわち共通特性があると考えた。
キャッテルの特性論
特性研究と因子分析
パーソナリティ検査(性格検査)( personality test)
人間のパーソナリティを調べる検査のことである。
質問紙法
パーソナリティ特性や行動傾向などを調べる質問を書いた紙(質問紙)を被験者に渡し、被験者が自己評定をしてそこに回答記入するというものである。
•短時間に多人数に実施できる。
•オンライン調査と相性がよい
投影法
解釈がどうとでもとれるあいまいな刺激を被験者に見せ、その反応からパーソナリティを推定する検査である。
長所として、パーソナリティを無意識領域にまでわたり、多面的に測定できることが挙げられる
投影法の種類
•ロールシャッハテスト(Rorschach Test)
左右対称のインクの染みのパターンが、被験者には
何に見えるかを尋ねる。
•バウムテスト (Baum Test, tree drawing test)
紙に鉛筆で「実のなる樹木を一本」描かせる。
•文章完成法(sentence completion test: SCT)
文章の前半すなわち「刺激文」を呈示し、被験者にそこから意味の通る文章を完成させる。
•P-Fスタディ(Picture-Frustration Study)
日常のフラストレーション(frustration: 欲求不満)の場面を描いた漫画の吹き出しに、自由に文字を入れさせる。
•絵画統覚検査(主題統覚検査)(Thematic Apperception Test: TAT)
日常生活の光景が描かれた絵を見せて、登場人物の内面や過去・現在・未来について自由に物語りを作らせる。
作業検査法
一定の状況下で一定の作業を被験者に行なわせ、その作業の遂行状況や遂行態度などから、被験者のパーソナリティを測定する心理検査法である。
多人数に実施でき、被験者の言語能力に依存しないという長所がある。
作業検査法には、一列に印刷された数字を連続して加算していく作業を課す内田・クレペリン精神作業検査や、点・直線・曲線・閉合図形などでできた図形を模写する作業を課すベンダー・ゲシュタルト検査がある。
ミネソタ多面人格目録(Minnesota Multiphasic Personality Inventory: MMPI)
質問紙法の代表例
•550項目の質問と10種類の臨床尺度を持つ 。
•被験者の虚偽反応を検出するための妥当性尺度も完備していて、パーソナリティ検査の中で最も信頼性が高いものの一つである。
•あらゆる臨床場面で用いられる。
質問数が多いため検査に時間がかかる
その他の質問紙法のパーソナリティ検査
•矢田部・ギルフォード性格検査(Y-G Personality Test)
12の特性尺度を持ち、検査も採点も容易。
•CMI(Cornell Medical Index)
心身症や情緒障害の診断に用いる、
•EPPS(Edwards Personal Preference Schedule)
価値観や欲求の特徴を調べることができる