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ルクーニュ カルメネール - Coggle Diagram
ルクーニュ カルメネール
カルメネール主体
ボルドーで生まれ、チリで花開いた品種といえば、そうカルメネールですね。
1850年代のフィロキセラ禍以降、栽培面積が激減し、いまボルドーでは黒ブドウの全作付け面積のわずか0.05%ほどしか栽培されていないそうです。
そんな絶滅寸前のカルメネールに希望の光が・・・!ある生産者が注目しているのです!
●カルメネール主体ボルドー!
しかも栽培面積を徐々に増やしている、なんてよくあるものではなく、なんとすでにこんなワインを作ってしまったのです!
作っているのはシャトー・ルクーニュ
右岸銘醸地ポムロールに近いところにシャトーを構える歴史ある作り手です。
古くてあたらしいボルドーの形
INAO(国際原産地名称研究所)は新品種に使用を正式に承認したのです。黒ブドウでは4品種ですね。理由については「気候変動への適応」のためだそうです。
ボルドーでは気候変動や気温上昇で従来のブドウ栽培に問題を抱えているとは聞いていました。実はこの事態を20年前からシャトー・ルクーニュでは予想していたんだそうです!
カルメネールがより暖かい場所でポテンシャルを発揮することは、温暖なチリで証明されています。
つまりこのカルメネール・ボルドーが表しているのはもしかして・・・
●古くて新しいボルドーの形!
これからはシャトー・ルクーニュだけでなくボルドー全体がカルメネールに注目していくかもしれません!
復活の立役者
なぜカルメネールに目を向けたのか。それはシャトー・ルクーニュ現当主の父がフィロキセラを乗り越えたカルメネールを発見したことに端を発します。
その父の代からカルメネールの保護に熱心で、現当主にもそれが引き継がれています。
以降試行錯誤を繰り返し、サンテミリオンの苗木屋の協力を仰ぎながらクローン選別や技術開発を経てカルメネールの再生事業に乗りだした、まさに・・・
●カルメネール復活請負人!
実は最近このボルドーのブドウ品種に関しては、大きな動きがあったばかりです。
このカルメネール・ボルドーは、山椒のような鮮烈なスパイスの香り、ハツラツとした果実味やしなやかさに丸いストラクチャー、と明確な特徴を持っています。特に山椒香は珍しいですね。和食にも合いそうです。