Please enable JavaScript.
Coggle requires JavaScript to display documents.
零れ落ちる刻の砂 僕たちの記憶はみどりの光に濡れていた - Coggle Diagram
零れ落ちる刻の砂
僕たちの記憶はみどりの光に濡れていた
主人公軸
受験に失敗して放浪の旅に出る。
とある海岸で出会った少女が気になり、言葉を交わすようになる。
山中のキャンプ場で数日過ごし、また海辺に座る少女を見つける。話しかけてみると様子がおかしい。(忘れている? サブヒロインの言葉を思い出す。
見えない未来への不安を持っている。
受験に失敗したことから、友人関係も疎遠になっている。
ヒロインの友人に忠告されたことで、さらに興味が湧く。
過去を忘れたい自分。過去を忘れてしまう少女。
彼女はそれをどう思っているのか。
自分は空虚になりたい。忘れたいことがたくさんある。
最初はそんな興味だったが、次第に考えが変わっていく。
ヒロインの記憶の問題を何とかしたいと思い始める。しかしそのためにはつらい過去に向き合わなくてはならない。
自分の過去なんてちっぽけに思えるほど、それは大きなつらい過去。(妹の死)
実は父親とグリーンフラッシュを見ていたことを、陽菜穂と見たグリーンフラッシュで思い出す。記憶とは、失われてもそこにあるものなんだ、と思う。
ヒロイン軸
三日会わないと対人記憶だけがなくなる症状がある。
ただし本人は気づいていない
気づいてはいないものの、友人との件があって訝しんではいる
一年ほど前からの突然の症状で周囲は気づいている
それとなく本人に齟齬がないように接している
三日以上顔を合わさないことがないようにしている。
物語の中で、うっすらと気づいていく。
主人公との逃避行を決定づけるのがこれ。
行動記憶やエピソード記憶は残っているため、
家族の中にずっと違和感を感じている。。
そこに誰かがいたような気がしてならない。
でも、それがだれかわからない。
名前も顔もわからない、とても愛しい存在がいた気がしている。
記憶に異常が出た原因は?
家族の中で何かがあった。
趣味は読書とスナップ写真
海岸では本を読みながらグリーンフラッシュを狙っている
「昔、誰かがここで撮ったんだって」
それは主人公の父親が昔撮ったもの。
その縁でここを訪れた。だが主人公はそのことは言わない。
少女が持っていたグリーンフラッシュの写真は、珍しいもの。「これ知ってる?」と見せられた写真は、一目で亡き父が撮ったものと分かった。
もともと自然科学は好きなので、主人公のキャンプやアウトドアにも興味がある。
人物像
黒髪ロングでたおやかな感じ
両親と妹の四人家族
妹を二年前に病気で亡くす
そのあたりを境に対人記憶障害を発症
妹と同室で過ごしていたので、部屋に小さな勉強机がある
記憶障害に気づいた両親「この机、どうしてあるの?」という問いに、「お前の小さかったころに使っていた思い出の机だよ」といわれている。
だが、そこはかとなくそこに誰かがいて一緒に過ごしていた記憶だけは残っていて、ずっと引っかかっているが、対人記憶障害になっているとまでは思っていない。
穏やかでまじめな性格。優しすぎてつらい過去を受けとめ切れなかった。そういう意味では弱さもある。
主人公と接しているうちに、記憶の意味を考えるようになる。
何もかも忘れてしまいたい、という主人公に『つらい記憶でも忘れてはいけない記憶があると思うな』と主人公に言ってから、ハッとしたりする。
記憶の消失はその人を殺すも同じ、とサブヒロインが言っているのを聞いてしまう。そして、その通りだ、と思う。その葛藤が少女を逃避行へといざなう一因ともなる。
ねえ、私はどれくらいで颯真君を忘れたの?
不思議だね。明後日の朝には、私の世界には颯真君しかいないんだよ?
ありがと、つきあってくれて。
私はこの先あなたを忘れるかもしれない。でもね、この私たちの記憶はあなただけのもの。
だから、他の人を好きになっても、忘れないでね。あなたを好きになった私のことを。
ヒロインの友人軸
一年前にヒロインの変調を察知する。
一度、彼女が自分の事を忘れたことを知っている。
その時は上手く二人で話を合わせた。
父親が保健所の医師
それとなくヒロインの症状を見てもらっていて、
原因不明の限定性失顔健忘という仮の病名を知っている。
主人公とヒロインの逢瀬を知り、主人公に忠告と警告をする。ずっとここにいないなら、できれば関わらないで、と。
医師である父親は、優秀だが中央から下野した人物。
娘からは誤解されているが、真剣に日論の病気を案じている。外から来た主人公に対するヒロインの反応を見て、主人公に期待をかける。(駆け落ちを示唆する)
高校に入ってからの親友、と紹介されるが、地域内にある中学校の数、ずっとこの辺に住んでいる、などの会話の内容から主人公に「実は昔からの友人で、一度忘れられている」という事実に気づかれる
記憶から消え去ることを『殺される』と表現する。それは自分の体験から。
主人公が山に数日キャンプに入る、という話を聞き『せいぜい殺されないように気を付けてくださいね』と意味深な一言を送る。
イベント軸
記憶に問題が出た原因 妹の死
友人の父は医師。
ヒロインの症例は珍しいため、長期観察が必要という。
友人は父との折り合いも悪く、ヒロインをモルモットにしている、と非難している。
ヒロインは薄々記憶の問題に気付き始めている。
いろいろあって、自分は三日ほど会わないとだれかを忘れる、と知る。(友人の告白または独白)
過去を忘れたい、という主人公に共感する。
「すべて忘れて新しい世界へ行きたい。一緒にいてくれる?」
最初に出会った日に同じ椅子を使っている、と話が弾む。
その後すぐにキャンプに入り、数日後また再開するが、その時の様子がおかしい。
その次の日に会うと、昨日のことは覚えていて、その態度や印象の違いが気になってしまう主人公。
逃避行の中で妹の記憶を思い出し号泣する。
しかし、それがヒロインの症状の完治を意味するのか試す手立てがない。試すということは、また誰かの記憶を失うリスクを伴う。
警察に保護され、主人公は取り調べを受ける。
その間に三日が過ぎてしまう。
同様に事情聴取を受けていてヒロインと、警察の廊下でばったり出会うが、彼女ははっとして黙礼するだけですれ違ってしまう。
「そうか」主人公は、彼女の中から自分が消えたことを悟って、静かにその場を去る。
冒頭 ヒロインとグリーンフラッシュ見えそうな感じ。でも曇ってしまう。
「自炊ばっかり大変でしょ、ご飯食べていってよ」
そこで接点を深める。
陽菜穂の荷物を持つ颯真。いすにひらがなで「ちほ」と書いているようなかすれた文字を見つける。
あとで、これは妹からのプレゼントだと分かる。
グリーンフラッシュへの奇跡、それは妹の快癒願い
グリーンフラッシュと哀しい記憶が結びついていた。でもこれは忘れてはいけない記憶。グリーンフラッシュが繋ぎ止めてくれた、大切な記憶だった。
第一章 出会いと違和感。
第二賞 記憶の喪失と原因
第三章 想いの交錯
第四章 逃避と新世界
エピローグ 再会と希望