Please enable JavaScript.
Coggle requires JavaScript to display documents.
SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか - Coggle Diagram
SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか
第1部 生体における同期
-
第2章 脳波と同期現象の条件
同期現象研究、第1の中心人物
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
ウィナーが探り当てたもの
「サイバネティック」での、"問題のスペクトル"についてのコメント ---「曲線をよく見ると、9.05サイクルの近くも周波数で、電力が急激に減少しているのが見受けられる。スペクトルが急に弱くなる周波数は、大そうはっきりしている。これは、脳波学で今までに現れたいかなる量よりも、正確に実証できる客観的な量である。」
われわれが求めた他の曲線では、電力は急激に減少して、その後でまた急激に増加しており、その間にくぼみができる兆候が認められる。ただし、これらの曲線の細部の信頼性は多少疑わしい。それが本当であるかどうかわからないが、ピークでの電力は、曲線が下がっているところから電力をすいとって生じているのではないかという考えがしきりにうかんでくる。
自身と格闘している人物の肉声が聞き取れるような感じがするのだ。自分が信じる発想にこだわり続ける一方で、あらん限りの力を振り絞って知的に誠実であろうと努める科学者の姿がそこにはある。 くぼみの存在についてはその「兆候が認められる」のにすぎないと認めているのだ。そして最後の一文では、くぼみがそこにあろうがなかろうが、振動子の同期が互いの周波数の引き込みから誘発されるとの考えを捨てるつもりはないと述べている。
それこそが同期現象を支える普遍的メカニズムに違いないと確信していたのである。 彼は、T・H・ハクスリーが「科学の一大悲劇」とよんだものの犠牲になるつもりは毛頭なかった。美しい理論が
醜い事実によってなぎ倒されてしまうようなことは、絶対に許せなかったのである。 ウィナーはさながら、世界がどういう仕組みでできているのかについてのイメージを持った預言者のようだった。
-
α波の分析についてはしくじってしまったウィナー。皮肉なことにそれとは別の脳内リズムについては的を射た私的をしていた。 脳内に多様な周波数を持つ振動子集団が存在しており、それらが互いを引き込みあうことで同期する事実をつきとめた。
-
-
-
-
-