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脱筋トレ思考(前編) - Coggle Diagram
脱筋トレ思考(前編)
第1章
筋トレはどの範囲まで必要か
ニュートンの法則(質量×スピード=力)
筋肉の総量が多いほど強い説の否定
しなやかな身のこなしで大柄な選手に立ち向かう選手
心技体の「体」よりも「心」「技」が大事
個別に鍛える筋トレは身体全体のしなやかさやバランスを失う
筋トレも目的は筋繊維を破壊し、筋肉肥大を行うことで、パワーアップすること
スポーツ科学が発展していない頃は結果が可視化できない根性論が重視
筋トレは科学的で努力が可視化され、指導者も公正に選手を評価できるので人気
しかし
失うもの
もある→感覚世界
身体感覚そのもので考えるプロセスがないとコツは掴めない
例 料理人のレシピ通りに作っても同じ味にならない
見えない世界では五感が強烈に働く→身体感覚を開く
コツを掴むのが速い人は迷わない→使う地図は狭い
コツを掴むのが遅い人はあれこれ悩みながら進む→地図が広がるのでコツを言語化できる
身体感覚を掴んでいる選手がより高みを目指すための筋トレは必要→足かせになる場合もある
動きの質を上げるには筋トレだけでは不十分(声帯を鍛えるだけでは上手くなれない)
第2章
筋トレのデメリット
筋トレをすれば動作が不器用になる
(千葉大学の研究)
特定の筋肉に意識を向ければ、筋肥大はできる
だかそれは「つけた」筋肉であるので、運動の中で「ついた」しなやかな身体ではない
例 引越し屋の筋肉
意識をすることで乳酸を溜め、疲れさせる→仕事には向かない
全身の筋肉をくまなく連動・協調させていればいい
コツを掴むには全身の筋肉の連携をより密にすることが大事
精神的に追い込まれると潜在能力が開花する
従順さや辛い経験を乗り越えた自信はついても、主体的に運動と向き合った経験は身につかない
楽しみながら5感で感じ反復練習をするにつれついた筋肉がパフォーマンス向上に寄与する
使う場所を使いつつも、それ以外の筋肉に力を逃すことの方が重要
使う場所の身を鍛えていたら、すぐに疲れてしまう
足し算ではなく掛け算をする
身体を闇雲に固めるとぽきっと折れてしまう&重くなるだけ→緩めるために固めるという考え方(長友選手)
第3章
健やかさを残しながら意欲を育てる方法
見えないゴールに向かって歩くためには意欲が必要
イチローは好調な時ほど、もっと練習したいという意欲を残して手短に練習を終える
失敗しないために打席に立たないよりも、安打数を積み重ねるために打席に立つ方を選ぶ
意欲を出す方法は自分の心に向き合い、工夫を凝らしながら育んでいくもの
身体機能が発達する前には停滞期が訪れる→程よく休むことも重要
競技スポーツは身体に鞭を打って勝利に向かうことが美徳とされる(優勝劣敗の思想)
表向きは「健康」「教育」に効果的だというスポーツ→指導者や観客の心身への暴力に耐える選手
プロスポーツと健康教育を目的としたスポーツに線引きを
お金と名誉のためにスポーツの価値感が変わった
スポーツの本質としての健全さは、選手各個人の身体が充実し、それに呼応したチームプレーにある
④答え
見えないゴールを追うより迷信を信じて努力感を得たい
勝利や数値が出ることが目的になっている
身体や心のしなやかさを失っている
短期で結果を得たい
感覚世界を生きるのが怖い
従順だが主体性がない
言葉をそのまま受け止め、反芻しない
この本で学びたい事
第1章 筋トレはどの範囲まで必要か
第2章 筋トレのデメリット
第3章 健やかさを残しながら意欲を育てる方法
第4章 指導者のするべき事
第5章 始原身体知とは
第6章 コツとカンの違い
疑問
①筋トレをすることによって身体の細部まで意識を向けることは大事ではないのか
②意識することと視野が狭くなることは同じか
③指導者が生徒の可能性を引き出すためにどのような指導をすればいいか
④コツに引き寄せられる人の心理
⑤価値が保証されているものにしか挑戦しない人をどう動かせばいいか
③答え
正しいフォームに拘らず、「ラクに」発声する
短期的に成果を求めない
筋トレ後はその種目にある専門的な動きを取り入れる
筋トレによる筋肉増量中は練習でも本番でも本気で歌わない(怪我のリスクが高まる)
身体の内側からの「声」に耳を傾ける
本の概要
数字に重きを置いた筋トレ思考を脱し、ハイパフォーマンスに本当に必要なものは何かを探す