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脱筋トレ思考(後編) - Coggle Diagram
脱筋トレ思考(後編)
第4章
指導者のするべき事
コツの言語化とゆっくり構えること(指導者として・受け手の成長)
意識の置き所を言語化し、選手がつまづくポイントに解決策を示す
得意な技術を言葉に解体する作業は
「身体動作のゲシュタルト崩壊」
言語化によってパフォーマンスが落ちてしまう恐怖
意図して身についた技術は言語化できる
苦手を克服する作業なので、選手の感情にも寄り添える
得意な技術は言語化しにくい
技の伝授には言語化が必要(引退選手は現役時代の感覚を忘れないうちに伝承する必要がある)
頭で分からせるのではなく、身体で分からせるまで指導する
論理的に説明する中でどうしても伝えきれない部分をオノマトペや感覚で表現する
「ドーン」や「〜な感じ」などは受け手の体性感覚に落とし込みやすい場合もある
伝わっているかは受け手の身体動作などで確認するしかない
受け手は言葉の意味を考え、その意味が意図する動きを試行錯誤することで技術を飲み込む
記憶という種子を時間と共に育て、耕すことで、記憶や言葉という実がなる(記憶は過去のものではない)
請われれば一差し舞える人物になれ(文化人類学者の梅棹忠夫さん)
言語化にも持久型と瞬発型がある(脱線や補足or端的に説明)
第5章
始原身体知とは
発声論的運動学にある「身体知」という概念
「身体知」言語化・数値化できない身体の作動の総称
始原身体知=生まれつきの運動能力(後天的に充実できる)
形態化身体知=特定の動きを身につけるための能力(コツとカン)
洗練化身体知=動きの質を高めるための能力
始原身体知=体感+時間
体感=空間認知能力(遠近感・気配感・定位感=傾き)
時間=(直観化・予測化・差異的時間化=直感と予想を行き来)
運動主体は未来から過去に繋がっている
身体を使って遊んでいるうちに時間身体知も養われていく
かくれんぼ(気配感)鬼ごっこ(遠近感)高い高い(定位感)
最終章
大切なのは自分の頭で考えること
知識と経験を整理することで築き上げた自分の価値観を信じる
怯まず、焦らず、自信を失わず、腰を据えて辛抱強く取り組むことで「しなやかな身体」ができる
うまく立ち行かない場面では複雑性を受け入れることから始まる
受け手は日常にある何気ない身体感覚に意識を向ける
指導者は感覚世界に生きる人に寄り添い、スポーツ科学(論理)と経験(感覚)の間の言語表現を模索する
何から手をつければいいか分からず苦しむくらいなら「みんながやっている」迷信に手をつけて努力感を感じたい
スポーツ科学の発展により、苦しみを「迷信」でなく「真理」で満たせるようになった
その「真理」は感覚世界を言語化してくれる物もある
第6章(形態化身体知)
形態化身体知におけるコツとカンの違い
コツを掴み、カンを働かせる
コツは自分の内側にある感覚を掴むこと
カンは自分の外側の状況に意識を向けること
コツの種類
触発化能力
動く感じを意図的に分かろうとする
成功したときの身体がどうだったかを探る(コツの土台)
スムーズな動きには力感はなく連動感がある
価値覚能力
動いの質をより細かく評価できる
身体との対話
「成功したけど軸が少しブレた」
共鳴化能力
動きの流れが分かる
部分で理解した動きを繋げること
最初は心理的・感覚的にもハードルが高い
コツを忘れて動きたいままやってみる(コツ同士が共鳴)
図式化能力
動きの中でどのコツが重要なのかを見極める
動きを振り返ったり深める判断基準になる
ピアノで言うフォルテなど
自分の身体に合った判断基準を設ける
カンの種類
伸長化能力
徒手伸長化
身体感覚の拡張(自分と外)
例 守備範囲やパーソナルスペース
歩きスマホは伸長化を劣化させる
付帯伸長化
道具と身体の一体化(バッドなど)
使い慣れた道具は身体の一部のように扱える
情況把握能力
情況感能力
周囲の情況を感じて自分の立ち位置を判断する
凝視ではなく周辺視(ぼんやり見るのではない)
情況シンボル化
カオス化した情況に線引きをする
人混みでどう動けばぶつからないか
先読み能力
偶発先読み
瞬間的に予測する
感覚的に答えを導く
予描先読み
あらかじめ予測する
経験や知識をもとに時間をかけて導く
自分を客観視することで、情況が「見える」ようになる
第6章(洗練化身体知)
0→1が形態化身体知
1を2、3と増やしていくのが洗練化身体知
技術を発展させる(歌→アレンジまで)
洗練化の分類
優勢化能力
左右差を感じる能力
スポーツでは左右平等に使得るようにする
左右の調和を図る
リズム化
動きに細かいビートを刻み、強弱をつける
流れの共鳴化から細かいリズム化へ
伝動化
勢いを伝える能力
体幹のひねりなどのエネルギーを止めず利用する
弾力化
反動を利用する能力
地面や軸足からの反力を受け取る