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長寿命化改修とは, 長寿命化事業補助の話 ※原則として建物一棟全体(内部・外部)を長寿命化改良する全体的な改修工事を対象とする - Coggle…

- - - - 耐震対策（非構造部材を含む）
        ※学校施設の耐震化-学校施設耐震化推進指針
        ※地震による落下物や転倒物から子供たちをまもるために
      - 防災機能の強化
        ※学校施設の防災機能の向上のために
        ※公立学校施設整備に関する防災対策事業用事例集
      - 事故防止・防犯対策
        ※学校施設における事故防止の留意点について
        ※学校施設の防犯対策について
    - - 近年の学習内容・学習形態への対応
        
        学習
        
        多目的なスペース
        
        スクリーンやプロジェクター
        
        南中：管理棟南側生徒ギャラリーに扇風機を設置することで、学年集会を快適にできるようにした。また、
        ホワイトボードを設置することで、多目的に学校行事に対応できるよう配慮した。
        
        少人数指導
        
        インクルーシブ教育への対応
        南中：少人数学級スペースを適切な大きさにしたり、不要なスペースを相談室等にするなど、小部屋を増やすことで、
        柔軟性のある教育をできるようにした。
        
        学校生活を豊かにする空間作り
        
        トイレの洋式化
        
        南中：みんなが集う清潔なバリアフリー化トイレ
        
        職員室
        
        南中：オープンな職員室
        職員室の配置をし廊下を取り込むなど見直すことで、諸問題を解決し、明るく開放性の高い職員室をめざした。
      - 今後の学校教育や情報化の進展に対応可能な柔軟な計画
        
        特別教室の機能と利用計画をみなおす
        
        他の公共施設との連携
        
        多様な利用者に伴う生徒動線の配慮
        
        ＩＣＴ化
        Information and Communication Technology
        情報＆コミュニケーションの技術
        ＩＴ+Ｃ
        
        ※教育分野は比較的ICT化が遅れていた分野
        学校のICT活用は、この情報通信技術を活用した教育活動全般を指します。
        
        GIGAスクール構想
        （Global and Innovation Gateway for ALL）
        教育ICT環境を実現した
        令和時代のスタンダードな学校の構想
        
        具体的には
        
        ・教室のプロジェクタに
        図表を拡大投影する
        
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        ・パソコン教室でインターネットを使って調べ学習をする
        
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        ・電子黒板に計算問題を掲示し書き込みながら解き方を説明する
        
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        ・生徒がタブレットで作った発表資料を一瞬でクラス全員の端末に共有する
        
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        現状の問題点
        地方においては児童数の減少、先生の不足などを背景にして、学校の統廃合が急ピッチ
        ・学力に関する地域格差も
      - 省エネルギー・再生可能なエネルギー活用
        
        「省エネルギ」
        エコスクール化の基本的な考えを踏まえた計画とする
        ※ＣＡＳＢＥＥ学校やＦＡＳＴにて簡易検討可
        ※環境配慮方策改善メニュー　参照
        環境に配慮した学校施設の整備推進の為に-が濃く施設の環境配慮方針等に関する調査報告書　参照
        
        エコスクールの
        重要な視点
        
        1：実態を把握し、効率的な施設運営を目指す
        
        2：施設水準の確保と環境負荷低減の両立を目指す
        
        3：地域の環境教育の拠点を目指す
        
        +α
        
        4:学校におけるＣＯ2排出量削減効果の高い環境対策を実施する
        
        5:年間を通して、教室を適切な温熱環境を確保
        
        南中外断熱：断熱性能が向上すること、光熱費の削減、結露防止によりカビ等の室内環境の改善、
        
        6:地域の気候に配慮
        
        7:自然エネルギーの利用
        
        8:実施可能なコストの計画
        
        断熱→外断熱
        熱不可→複層ガラス
        日射遮蔽等の省エネ対策→庇
        
        再生可能なエネルギの活用
        
        ・太陽熱、太陽光利用
        ・小型風力発電
        ・地中熱利用
        バイオマスエネルギー利用(ペレットストーブ)
        ・雪氷熱利用→雪国
        ・小水力発電→近くに河川がある場合
        燃焼電池
      - バリアフリー化
        ※ユニバーサルデザインを基本として考える
        
        7原則
        1.どんな人でも公平に使えること。（公平な利用）
        2.使う上での柔軟性があること。（利用における柔軟性）
        3.使い方が簡単で自明であること。（単純で直感的な利用）
        4.必要な情報がすぐに分かること。（認知できる情報）
        5.簡単なミスが危険につながらないこと。（うっかりミスの許容）
        6.身体への過度な負担を必要としないこと。（少ない身体的な努力）
        7.利用のための十分な大きさと空間が確保されていること。（接近や利用のためのサイズと空間）
        
        安全で移動しやすい計画
        
        南中：ウッドデッキによって段差の解消
        
        誰もが利用できるトイレの設置
        
        南中：みんなが集う清潔なバリアフリー化トイレ
        
        利用やすいＥＶの設置
        
        南中：ＥＶ設置
      - 木材質化
        
        柔らかで温かみのある感触による子供たちへの心理的効果＝精神的に落ち着く
        
        南中
        ・木製ﾙｰﾊﾞｰの設置
        ・木目調の塩ビシート使用
        
        木の調湿作用による快適な学習環境
        
        地球温暖化対策、地域の活性化、文化の継承
    - - 防災機能の強化
        
        南中：検討委員会の中で、『救急車が近づける位置、動線の改善』との要望があった。配置について
        変更できないが、屋外へ直接出られるようにスロープを設け、救急車が保健室まで入りやすいようにした。
      - バリアフリー化
        
        南中
        ① 垂直移動(EV新設)
        ② 体育館への移動(渡り廊下)
        ③ 水平移動(段差解消)
        3つの提案で本校舎のバリアフリー化を図った。
      - 地域住民の利用を考慮した教室等の配置変更
        
        南中：生徒動線と外部動線の分離
  - - - ひび割れ、欠けなど、コンクリートの劣化補修
        
        Ｕカット等
        
        南中実施
      - 鉄筋の腐食
        原因：アルカリが減少、
        ひび割れによりそこからｺﾝｸﾘｰﾄが中性化
        
        中性化対策
        
        「断面補修工法」
        鉄筋腐食重度：中性化し鉄筋が腐食進行
        
        「中性化用抑制剤・アルカリ性付与剤の塗布」
        鉄筋腐食軽度中度：中性化が鉄筋位置まで達していない
        
        南中:表面にアルカリ性付与材と塗布実施
        
        「再アルカリ化工法」
        鉄筋腐食重度：中性化し鉄筋の腐食あり(軽度)
        
        「電気化学的再アルカリ化工法」
        コンクリート表面に鉄網と電解質保持材(アルカリ溶液保持材）からなる仮設陽極を設置し、コンクリート内部の鋼材を陰極として、電極間に1A／㎡程度の電流を約2週間通電します。
    - - 塗膜：アクリル　6－7年
        ウレタン　8-10年
        シリコン　12-15年
        フッ素　15-20年
        
        南中外断熱：外壁改修をした後数年に、Uカットなどのシーリングがやせ、補修跡などが目立つが、外断熱をすることで意匠
        　面でもその心配がなくなった。
    - - CASBEE学校における設備の維持管理容易性の評価参照
        
        外部ガラスや旧排気口、照明など高所の維持管理
        
        排水トラップは取り外し清掃できるか
        
        バルブ等日常的に調整が必要な機器は操作が容易な位置に設定されているか
        
        天井点検口は600×600以上としているか
        
        南中：ﾙｰﾊﾞｰ天井にて設備の維持管理・更新対応
    - - 法定耐用年数は15年程度
        ※使えなくなる寿命ではない
        
        洗浄工法
        
        給水管・給湯配管・配水管
        
        更生工法
        
        給水配管・排水配管の内側に2液型エポキシ樹脂で新たに0.3-1.0の幕を形成(大阪ガス-ASLⅡ工法)
        
        更新工法
        
        劣化した配管を新しいもへ取り替える
        
        南中:設備更新が容易なように、現状では外部に露出している配管等を、建物内に設置した。
        そうすることで、メンテナンス時に足場を組むことがなく、メンテナンスが容易になった。
        また、天井に木製ﾙｰﾊﾞ-を設けることで、今後メンテナンスの際に天井撤去することなく更新が行えるよう配慮した。
- - - - メリット
        
        ・設計や施工上の制約が少ない
        ・高層化、地下階の拡大が容易
        ・設計施工は比較的容易
        ・耐震基準、法規などに対応が容易
      - デメリット
        
        ・廃棄物が大量に発生し、解体と廃棄に費用がかかる。
        ・工事に撤去処分+新築となる為、工事に時間がかかる。
    - - メリット
        
        ・躯体解体がない為、工期の短縮＝工事費の縮減＝廃棄物の長が少ない
        
        構造3割・設備3割・仕上げ3割・諸経費1割
        構造の3割+解体量減により4割コストダウン
      - デメリット
        
        ・設計及び施工上の制約が多い。(既設躯体利用の為、間取り変更に制約を受ける。）
        ※現状は改築が好まれる：工事段階でのリスクが大きい点が理由
    - - ・鉄筋コンクリート造　47年
        ・　鉄骨造19-34年
        ・木造22年
      - 目標耐用年数
        
        鉄筋コンクリート造学校（昭和63年）
        普通品質で50-80年
        
        残存耐用年数
        （法定耐用年数-竣工年数）
        建物によって違うためあてにはできない。
        ※築年数＝劣化ではない場合がある為。
        
        躯体の劣化が激しく；ほとんどの鉄筋が腐食しｺﾝｸﾘｰﾄにひび割れが生じて、大規模な補修が必要になる場合は長寿命化が適さない
- - - - 劣化状況を把握
        （公立学校の場合耐力度調査がこれに該当する。）
        
        内容
        ・コンクリートのひび割れ調査
        ・コンクリートの中性化深さ試験
        ・ｺﾝｸﾘｰﾄ強度調査
        ・鉄筋の腐食状況調査
        ・鉄筋のかぶり厚さ調査
        
        この時点で長寿命化が不可能となれば改築に移行
      - 図面をもとに現地との整合性確認