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旧修辞学 - Coggle Diagram

- - - - p37
        
        文芸美学(「修辞学」、「詩学」、「批評」)は新修辞学、または第二詭弁学と呼ばれる。
        それは平和と商業と交換の時代であり、有閉社会、特に、中東の有閉社会にとって好都合な時代であった。
    - - p39
        
        弁論は説得という目的を持たず、もっぱら大向うの受けを狙ったものであるから、非構造化され、細分化され、吟遊詩風に並べられた花やかな断片をルーズにつなげたものになってしまう。
        
        これらの断片の主要なもの(非常に評判のよかったものだ)はdescriptioすなわちekphrasis〔描写〕である。
        
        ekphrasisは一つの弁論から他の弁論に移すこともできる詞葉集的な断章で、規則にのとった、場所や人物の描写である(中世のトポスの起源)。
        
        こうして、断章という新しい連辞的単位が現れる
  - - - p28
        
        紀元前二世紀、ギリシャの修辞学教師たちはローマに流れ込んだ。
        修辞学の学校が作れ、年齢別のクラスによって、授業が行われた。
        
        そこでは二つの訓練が課せられた
        
        ①=一つはsuasoriae〔審議的弁論〕すなわち、子供のための《説得的》作文の一種であり、
        
        ②=もう一つは年長者のための討論（司法的なジャンル）であった。
        
        最も古いラテン語の概論は「ヘレニウスに贈る修辞学」で
        コニフィキウスの著とされたり、キケロの著とされたりした。
      - p29
        
        キケロの「修辞学」には、次のものが含まれる。
        
        (1)「ヘレニウスに贈る修辞学」
        
        (彼の著であるとすれば)。これは、いわば、アリストテレス修辞学のダイジェストである。
        
        《問題》の分類に重点が置かれる。
        
        そこには三つの文体（単純、崇高、中庸）の理論が現れる。
        
        (2)「弁論の発見について」
        
        もっぱら司法的であり、
        
        展開された三段論法である帯証式に多くのペーをさかれている。
        
        (3)「弁論家について」
        
        この著作は対話の形式を取っている
        
        「修辞学」の伝統的な諸部門を検討する
        (Inuentio〔発見〕、Disposito〔配置〕、Elocutio〔表現法〕)
        
        (4)「ブルートゥース」。
        
        ローマにおける弁論術の歴史。
        
        (5)「弁論家」
        
        《リズム》の理論が詳述されている。
        
        (6)「トピカ」
        
        これは、マルクス・アントニウスの権力奪取後、
        ギリシャに向かう船の上で、記憶を頼りに、一週間で書き上げた、アリストテレスの「トピカ」のダイジェストである。
        
        われわれにとって最も興味あるのはpuaestio〔論題〕の構造的な網目である
  - - - 中世においては、《教養》は分類学であった。《学芸》〔技術〕の、つまり、規則に従った言語活動の機能の網目であった（当時の語源学は、artとarticule〔分節されたもの〕を意味するartes と結びつけていた）。