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システムの問題地図 (沢渡あまね) 発行:2018.02.28 ISBN978-4-7741-9463-9 作成:2021.05.23 -…
システムの問題地図
(沢渡あまね)
発行:2018.02.28
ISBN978-4-7741-9463-9
作成:2021.05.23
1.誰のため?何のため?のシステム
なぜ生まれるのか
①システムありき
本当にシステム化が最適解なのか?
②パッケージありき
③うそくさいROI
ユーザーボイスを集める
不満は?解決してほしいことは?
④時代遅れ
⑤事前のシミュレーション不足
要注意3大ワード
グローバル
全体最適
優先順位
ガバナンス
※守れないルールはルール違反を正当化する
要注意3大部門
経営企画部、社長室、〇〇推進室
ライン業務(定常業務)を持たない
気を付けたい3つの不明
①システム主観部門
運用者を巻き込む
②データの責任元
③エンドユーザーの管理元
システムの説明を誰がどこに対してどう進めるのか
システム化とは「見えないもの」を「見えるもの」に変える取り組み
見える形にする要素
②業務の流れ、進め方
③ステークホルダー
④業務を進めるうえでの判断基準
⑤現行業務のムリ・ムダ・ムラ
①目的やゴール
業務設計のための5つの力
①現行業務をフローに分解する力
②インプットとアウトプットを定義する力
③ステークホルダーのメリット・デメリットを整理する力
④ヒアリング能力・質問力・リフレーミング能力・言語化能力・図解能力
図やイラストで表現できる
抜け漏れを気づく
言葉に変えられる
意見を引き出せる
⑤ムリ・ムダ・ムラを発見し、改善提案する力
現行の業務プロセス(ASIS)⇒理想の業務プロセス(TOBE)
2.無駄にハイスペック
なぜ?
使うひと:多機能すぎて使いこなせません
守るひと:対応ふえすぎ、メンテできない
作るひと:すべてシステム上で完結、例外処理もOK
こうして生まれる
①現行業務・現行仕様に固執しすぎ
②果てしなき要件追加
要件定義に時間をかけすぎると要件が増えていく
③意識高すぎ、低すぎ
何でもかんでもシステムで処理しようとしない
システム化=すべてをデジタル化ではない
スモールスタート、アジャイル発送
トライアル、対象部署を限定したリリース
機能の段階的リリース
3.とりあえず作っとけ!
4つの原因
①予算ありき
システム要件は変わる
柔軟性が必要
変更管理・リリース管理
②スケジュールありき
※QCDのバランス
柔軟性が必要
無駄なバッファ
判断できないお客様
報告の多い社内
③運用でカバー
作る人と守る人のリスペクト
運用者を上流工程から参加させる
・要件定義の終了判定
・設計工程の終了判定
・変更判定、リリース判定
・総合試験、運用試験の終了判定
④俺らITシロウトだから
要件の検討を開き直らない
PMOは現場を助ける役割
PMに代わって各種資料を作る
報告のための報告書を作らせない
聞きたいことは自分で現場から聞く(報告させない)
PMの管理業務をサポートする
4.抜け、漏れだらけ
6つの強敵
①隠れたステークホルダー
②要件を言語化しきれていない
例外処理、イレギュラーなパターン
エンドユーザーからは見えない裏側の処理
1画面での情報量
セッションタイムアウトや同時アクセス数
③後送り体質&運用丸投げ
④有識者がいない
⑤「火吹き」の経験が生かされない
⑥IT屋のプレゼンスが低い
エンドユーザを巻き込む4つのポイント
プロジェクトメンバーとして参加してもらう
プロジェクトの中の人に
部分的な参画
レビュワー
要件定義、設計工程、変更判定、リリース判定、試験結果など
他のエンドユーザへの周知・普及・教育
巻き込む相手、ここに注意
イケていない人
事実と思いの区別
イケすぎているスーパースター
言語化できない
日頃から業務部門との接点が必要
システムプロジェクトによる成長
(エンドユーザの参加意欲)
PM能力、業務設計能力、課題発見能力、問題解決能力、プレゼン能力、交渉力
5.俺らITシロウトだから!
NG行為
①要件定義の終了後の要件追加
②要件追加による納期・予算変更
③決めない、判断しない
プロジェクト管理義務と協力義務
ベンダー:プロジェクト管理義務
ユーザーを導く義務
ユーザー:協力義務
判断する義務
同じゴールを目指す仲間の意識
6.必ず火を吹く
そもそもRFPがイケてない
要件が網羅されていない
プロジェクト体制や運用体制が明記されていない
課題が見えない
業務フローがわからない
スケジュールやマイルストーンがあいまい
そもそも言葉の意味がわからない
とにかく役割・責任を明確にする
①プロジェクト計画書
目的
課題
現行業務フロー、目指す業務フロー
現行システムの構成、目指すシステム構成
体制・役割分担
リスクと対策案
主要マイルストーン
コミュニケーション計画
課題管理(インシデント管理)
変更管理、リリース管理
②WBS
③課題管理表、インシデント管理簿
プロジェクトの一体感
「人間くささ」と「共通言語」
キックオフミーティング
プロジェクトマネージャーの想い、大切にすること
メンバー同士の自己紹介
ビジョン、ミッション、目的を共有する
アサインにおける留意点
やる気がある、フットワークの軽い人
できれば選任で
7.仕様ですから、言われてませんから
プロジェクトのポリシーを示す
何を大切にするか
何を大事にしてほしいか
プロジェクトを通じて、メンバーはどう成長するか、してほしいか
8.システムの仕事にいい人材が集まらない
自分たちを知ってもらう
顔ぶれや仕事内容の紹介
プロジェクトの取り組みや舞台裏
社外への登壇のレポート
トレントや業務改善のヒント
お願い事項(操作方法、ヘルプデスクの利用方法など)