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メタファー表現の意味と概念化 - Coggle Diagram
メタファー表現の意味と概念化
メタファーに関する伝統的な見解
逸脱説 両者の本質的特徴に相違点がある その考えは街中にたちまち伝わった
比較説 類似性を暗に述べる タバコは時限爆弾だ
タバコは時限爆弾と似ている⇒シミリー(直喩)
語用論的解釈説 言語の意味と話者の意味が一致していない 誇張法 目玉が顔から飛びさしそうなほどだった
相互作用説 二次主題と関連する特徴が選ばれ、含意の複合体が作られる⇒一次主題の含意の複合体に投射する
結婚はゼロサムのゲームだ
置換説 人は狼だ 表現の意味内容自体には関与していない
問題点
共通の問題点
1.新奇なメタファー表現だけを取り扱う
2.例える側と例えられる側の意味との関係について明確にされていないところがある
3.メタファーの体系性が考慮されていない
逸脱説 ①意味的な不整合もなく、字義的にも真であるメタファが存在する 撞着表現 生き地獄 残酷な親切 必ずしもメタファーにならない ②説明の範囲
語用論的解釈説 多くのメタファーが慣習化され、既にその表現の内在的な意味になっている (価格が)高い
慣習化⇒死喩
比較説 メタファーはいつでも客観的な類似性に基づいているとは限らない 共感覚によるメタファー 冷たい声
相互作用説 メタファーはまったく規則によらないのではなく、規則的な対応づけやいくつかの一般的な制約が見られる
また、概念内容の投射は一方向的である事実もあるし、二つの概念が双方向に作用し合うとは支持できまい
置換説 メタファー表現がどのような字義通りの表現を置き換えたものかを特定できない
概念メタファー
1.ある種類の概念をほかの種類の概念を通して認識する仕組み
2.ある種類の概念を他の種類の概念に例えて表している言語表現を指していう
概念領域間の写像としての概念メタファー
時間と金銭
建築物と理論
議論と戦争
概念メタファーと慣習化した認識パターン
思考や理解⇒視覚・聴覚・
部分的写像
建築物(窓、住居者)⇒理論
様々な種類の概念メタファー
包括的レベルのメタファー
イメージ・スキーマのメタファー
比較的に単純的な図式構造
命題的構造のメタファー
イメージ・メタファー
もっと具象的で、個別のイメージを写像する
概念メタファーの経験的基盤
概念化による存在のメタファー
その他
経験における事態の共起
概念メタファーの実在性
慣習化していないメタファー表現への適用
創造的なメタファー表現
推論に関する一般化
起点領域で成り立つ推論パタン
表現の多義性に関する一般化
同じ概念領域に属する複数の様々な関係を持つ多義的意味同士
テキスト理解の促進
同じ概念メタファーを用いた表現が先行するコテクストがあれば、より理解しやすくなる
概念メタファーに対する一般的制約
写像の一方向性
類似しているという関係は双方向的であるが、議論に関する語彙を戦争に使えない
認知機能から説明
言語表現から説明
不変性の原則
目標領域が内在的に持つ構造と矛盾を起こさない限り、起点領域のイメージ・スキーマ構造を保持する
一番明らかの例:イメージ・スキーマメタファー
包括的レベルのメタファー
命題的構造のメタファー
イメージ・スキーマメタファー
イディオムおよび詩的なメタファー
詩的なメタファーと概念メタファー
詩的な応用法
拡張
精密化
疑問視
組み合わせ
イディオムの意味に見られるメタファーによる動機付け
従来の考えでは、イディオムは死喩
最近の展開
概念融合とメタファー
二つ以上のメンタル・スペースにある概念構造の一部を融合し、新たな概念構造を作り出す
入力スペース
融合スペース
包括的スペース
問題
起点領域と目標領域との間には概念構造の基本的な部分にかんする不一致が見られる
体系性の欠如
意図性
因果的構造
写像の方向性に新しい可能性を与える
基本メタファーとその合成
従来の概念メタファーの問題点
1.写像に見られる体系的なギャップ
2.複数のメタファー間に見られる写像の部分的重複
3.経験的基盤の欠如
従来の問題を解決すべく、
グレイディは基本メタファーと複数の基本メタファーからなる合成メタファーに限る分析を提案