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身近な園芸有毒植物について(水村), 植物は自身を守るためにしばしば毒を作ります。そして、自身がその毒でやられないよう、その毒に対して様々な自己中毒…
身近な園芸有毒植物について(水村)
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植物が作り出した毒による事件
毎年おこる小学生のジャガイモ食中毒
ギョウジャニンニクに似たスズランで心臓麻痺
イヌサフランで意識不明ののち死亡
チョウセンアサガオで急性脳症
キョウチクトウの枝をバーベキューの串に使い死亡
ヨウシュヤマゴボウの実のジュースで死亡
有毒ではないが気を付けるべき植物
薬の効果を無効にしてしまう植物
薬の効果を消してしまうグレープフルーツ
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キャベツにも注意することがある
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死亡例、事故例の多い植物
スイセン
S)【有毒部位/成分】
全草、特に鱗茎にアルカロイドのリコリン(lycorine)、ガランタミン(galanthamin)、タゼチン(tazettine)などを含みます。リコリンは熱に安定なため、熱調理による低毒化はできません。ガランタミン臭化水素酸塩は、近年、アルツハイマー型認知症治療薬として使用されています。また、接触皮膚炎を引き起こすシュウ酸カルシウム(calcium oxalata)を含みます。(有毒p.52
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主に皮膚炎を引き起こす植物
チューリップ
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主に食中毒を引き起こす植物
アロエ
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植物は自身を守るためにしばしば毒を作ります。そして、自身がその毒でやられないよう、その毒に対して様々な自己中毒回避機構を備えています。細胞外に隔離する、毒になる一歩手前の状態で貯蔵する、毒のターゲット分子を変えてしまう、などなど。その仕組みは植物種や毒によって異なり、近年解明されてきていますが、まだまだ分からないことだらけです。
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植物は土壌中に存在する様々な無機物を根から吸収し,それらを栄養分として自身の生育に利用しています。その過程で重金属を始めとする土壌中の汚染物質も一緒に吸収してしまうため,普通の植物は土壌汚染物質濃度の高い場所では生育することができません。ところが植物の中には汚染物質,特に金属類が多く含まれる場所に好んで生育し,さらに汚染物質を高いレベルで吸収・蓄積するものがいます。例:ウコギ科コシアブラ
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