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ロバート・キヨサキと
ジョン・フレミングの会話 (金持ち父さんの
21世紀のビジネス (富の形成を助ける
八つの資産…
ロバート・キヨサキと
ジョン・フレミングの会話
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ロバート
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ジョン
ネットワークマーケティングは20世紀の中頃からいろいろな形で存在している。基本的な考え方がとてもすばらしいんだが、それと同時にとても単純なんだ。つまり、製品やサービスの販売促進のために、広告や販売を業務とするさまざまな代理店や販売経路に莫大なお金を費やすのではなく、製品やサービスを心から気に入ってくれている人に、そのことをほかの人にただ単純に伝えてもらったらどうだろうという考え方だ。
ネットワークマーケティング会社はまさにそれを実践している。会社は販売によって得た利益の一部を、会社から独立した形で活動している「販売代理人」たちに支払う。その代理人たちはたいていの場合、その会社の製品やサービスの最も忠実な愛用者だ。
ロバート
まだ疑問のある読者がいるかもしれないから、わざといじわるな質問をさせてもらうよ。そんなやり方が可能なのかい?いったいどんなふうに機能するんだい?マーケティングの専門家でもないごく普通の人たちが、ほかの製品と競争してまともな販路を開拓するなんてことが本当にできるのかい?
ジョン
実際のところ、そこがネットワークマーケティングで一番すばらしいところなんだ。マーケティングの専門家やハリウッドのプロデューサー、巨大企業の重役たちなどがみんな知っていることだが、世界で最も強力な販売促進の方法は「口コミ」だ。テレビのコマーシャルで役者たちに視聴者の母親や妻や夫、優しい友人、子供などとそっくりな話し方をさせるために、何百万ドルものお金が使われるのはそのためだ。そういうコマーシャルは、実生活における人から人への口コミのまねをしている。
ネットワークマーケティングでは本物を使う。このビジネスモデルの魅力(ロバート、きみが言うところのレバレッジだ)、販売代理人としてきみが、自分自身が直接に製品を紹介した人たちが買った分に対するコミッションを会社から支払ってもらうだけでなく、多くの場合、その人たちが新たに紹介した(直接的あるいは間接的に)人たちが買った分に対しても支払いを受ける点にある。これは積もり積もって大きな額にになり得る。
で、この方法はやまくいくのだろうか?この質問に対する答えは明らかだ。今、直接販売、ネットワークマーケティングの売上総額は、全世界で年間1100憶ドルを超えている。これを一つの経済圏と考えたら、ニュージーランド、パキスタン、フィリピンなどの国にほぼ匹敵する。(私はこのビジネスモデルの説明をする時、「直接販売」と「ネットワークマーケティング」という両方の言葉をよく使うが、それは現在、直接販売会社のほとんどがネットワークマーケティング中心の販売方式を採用しているからだ。でも、本書の目的を明らかにするために、今後の私の説明の中では「ネットワークマーケティング」という言葉に統一するつもりだ。
ネットワークマーケティング業界の売り上げ総額が増え続けている理由の一つは、これが誰にとっても利益になる、本当の「ウィン・ウィン」方式だからだ。ネットワークマーケティング会社は、従来型のマーケティングでは実現がむずかしくコストもかかる、驚くほど高レベルの市場拡大と消費者認知を実現させている。そして、個々の販売代理人たちはかなりの額のキャッシュフローを生み出すチャンスを手にしている。
一体どのような方法で?その鍵は、口コミ(人と人とのつながり)の力を利用し、その会社の製品あるいはサービスを流通させるためのしっかりしたネットワークを構築することにある。ロバート、きみはBクワドラントのビジネス(ビッグビジネス)は少なくとも500人の従業員がいる会社だと言っているね。ネットワークマーケティングに参加した場合は、きみは誰も雇わない。独立した販売代理人である個人のスポンサーになるだけだ。でも、そこに働く経済的な力学は同じだ。販売代理人からなるネットワークの規模が300人、あるいは400人に達する頃には、かなりの不労所得を生む本格的な組織ができあがる。