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また明日。 (NPC紹介 (■NPC紹介
【真田 明日香(さなだ あすか)】性別:女性 職業:総合病院の院内カウンセラー 年齢:探索者と同じくらい…
また明日。
NPC紹介
■NPC紹介
【真田 明日香(さなだ あすか)】性別:女性 職業:総合病院の院内カウンセラー 年齢:探索者と同じくらい
※性別を男性にしてもよい。名前は飛鳥(あすか)に。
STR:10 DEX:13 INT:12 アイデア:60
CON:12 APP:14 POW:15 幸運:75
SIZ:11 SAN:75 EDU:18 知識:90 db:+0 クトゥルフ神話:20%
マジックポイント:15 耐久力:12
<技能>
言いくるめ:80、隠す:56、聞き耳:45、芸術(歌唱):30、信用:56、心理学:50、精神分析:75、説得:31、
天文学:50、法律:40、他の言語(英語):50、目星:45、回避(DEX×5):65
※探索者が1人の場合にお助けキャラとなるよう、能力は高めです。
アスカは探索者と仲の良い友人です。幼馴染、学生の頃の友達などでしょう。総合病院のカウンセリング室で、病気の患者とその家族の心のケアをしているカウンセラーです。
【グロース】の接近によって世界が終わった日、アスカは相当運が良かったのか人類最後の生き残りとなりました。山の上から世界の終わりを呆然と見ていたところ、ニャルラトホテプに目をつけられました。
「もし、大切な人と“また明日”がむかえられるとしたら、お前はどうする?」
「私とゲームをしよう。――君に、君たち人類に生き残るチャンスを与えよう」
アスカはニャルラトホテプの提案にのり、世界が終わるまでの3日間を何度も繰り返します。しかし、自分だけ世界の終わりに気付いていること、何度繰り返しても彗星の名前を当てられないこと、何度も死ぬ探索者を見ていることで、精神をすり減らしていきます。
心がボロボロになったアスカは、これ以上は頑張れない、自分を保っていられる最後の繰り返しだと、この3日間に全てをかけています。探索者を絶対に巻きたくないと思っているため、世界の終わりや繰り返しについて語ろうとはしません。自分1人で何とかしようとしています。
<心理学>でわかるのは、いつも通りの優しい笑顔だ、探索者のことを大切に思っている、固い決心をしている、ということだけです。
【美しい男 (ニャルラトホテプの化身)】性別:男性 職業:? 年齢:?歳
APP18の、ぞっとするほど綺麗な男性。浅黒い肌で、古代エジプトのような服装。真赤な衣をまとっています。アスカと“ゲーム”をし、狂っていく様を楽しんでいる。世界の破滅など興味ない。傍観者。
アスカに「あの彗星の名前を当ててごらん」と言って、『退散の呪文が書かれたメモ』を渡しました。
【グロース】外なる神 (マレウス・モンストロルムp.169)
STR:該当せず DEX:該当せず INT:14
CON:計測不能 POW:100
SIZ:惑星サイズ 耐久力:計測不能 db:該当せず
正気度喪失: 1d10/1d100
この外なる神は一種のネメシス(地球大気を乱すとされる伝説の星)です。白石博が召喚し、赤い彗星として地球に接近。破滅の先触れであり、グロースの訪れによって眠れる神々が地球上に蘇ります。前兆として地震、津波、嵐、火山の噴火などの自然災害が頻発します。
地球から距離のあるうちは、正気度喪失は少なめという設定。白石は《天文台》の天体望遠鏡で長期にわたり観測を続けたため発狂しました。
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■シナリオ
1.導入(1日目 昼)
探索者は長期休みに、しばらく会っていない友人、アスカに会うため“夕暮れ町”を訪れました。この町は高い建物はなく、星が綺麗に見えることで有名です。3日間この町に滞在し、1、2日目は町の観光、3日目の夜に彗星を見る約束をしています。空は快晴。絶好の観光日和です。アスカとは昼に町の喫茶店で待ち合わせ、一緒に昼食をとります。
アスカは探索者と食事しながら、「最近どう?元気にしてた?」「3日も一緒に遊べるなんて、学生の頃を思い出すね」「最近患者が多くてさあ…」など、久しぶりに探索者に会えて嬉しそうな様子で話しかけます。軽くロールプレイしましょう。
アスカに対し<目星>を行うと、以前より少しやせたように見えます。食事もあまり手に付けていません。<医学>なら、不健康なやせ方をしていることがわかります。最近ちゃんと食べていないようです。アスカに尋ねると「最近ちょっと食欲なくてさ…」「夏バテみたいなもんかな」と答えます。
食事の途中で、喫茶店のTVにとあるニュースが写ります。
『次のニュースです。天文学者白石 博(しらいし ひろし)さんが発見した“白石彗星”が、明後日の夜7時に地球に最接近します。夕暮れ町の天文台で観測が続けられています。白石氏によると、この彗星は肉眼で観測可能なほど明るく、見つけるのは簡単だそうです。次のニュースです。全国で相次ぐ地震、津波、火山の噴火などの自然災害。日本だけではなく、世界でも――』
<天文学>か<知識/2>で、ほとんどの彗星は肉眼で見えるほど明るくならないことを思い出します。このニュースが終わったら、アスカはそろそろ町の観光にいこうか、と提案してきます。
昼すぎから夕方まで、アスカの車で町を一周します。「きれいな海でしょ、あっちの山から見る景色は最高でさ…ここが科学館、勤めてる病院、こっちがさっきニュースで言ってた天文台で、これが今住んでるアパート…」と、町の説明をしてくれます。導入なのでサクッと場所を教えてあげるだけでいいでしょう。「よし、明日は【探索者】が行きたいところに行こうか!」
町を一周し終えると、アスカは探索者をホテルまで送り届けます。アスカは、真赤な夕焼け空を背に「じゃ、また明日!」と手を振り、車で自宅へ帰っていきます。探索者は、“また明日”という言葉に、子供の頃感じた何とも言えない切なさを思い出します。たくさん遊んで楽しかったのに、もう帰る時間だ。寂しいな。
2.夢
夕方から夜にかけては、探索者はホテル周辺で過ごします。近くにあるのはコンビニくらいです。ホテルの部屋の窓からは、星がきれいに見えます。<目星>に成功すると、ひときわ明るい赤い星を見つけます。これが白石彗星です。ここで<アイデア>に成功すると、誰かからじっと見つめられている感覚がします。0/1の正気度を喪失します。(これは【グロース】の視線です。)
ネットで白石彗星について調べても、ニュースで言っていたことと同じ情報しか出てきません。したいことがなければベッドで寝ましょう。
探索者は眠りにつくと、夢をみる。
あなたはどこか高い場所から夕暮れ町を見下ろしている。時間は真夜中か。冷たい風がごうごうと吹き、大粒の雨が容赦なくあなたに降り注ぐ。町の建物はほとんど倒壊し、火事だろうか、あちこちから煙が上がっている。生きている人は見当たらない。遠くに見える海は黒く濁り、大きな波が立っている。
辺りはぞっとするほど静かだ。あなたが呆然と立ち尽くしていると、遠くで誰かが泣いている声がする。声のする方へ向かおうと振り向くと、遠くに2つの人影が見える。しゃがみ込んで泣いている人と、その隣に立っている人。暗くてよく見えない。立っている方の人がこちらを向いて、「――あれの名前を当ててごらん。」と言って空を指差した。あなたは顔をあげ、空を見る。真っ暗な空に浮かんでいたのは、瞬く星々でも黄金に輝く月でもなかった。禍々しい空気を放つ、さびのように赤く、巨大な…
ここで探索者は電話の音(またはアラームの音)で飛び起きます。冷や汗びっしょりです。気味の悪い夢を見たことによって、0/1d2の正気度を喪失します。探索者は、夢の中の声に聞き覚えがありません。男だったのか女だったのか判別もつきません。
電話はアスカからでした。「おはよう。今日はどこへ行こうか?」9時にホテルの前に車で迎えに来てくれるそうです。ちなみにアスカにこの夢について話すと、「うわ…気味の悪い夢だね、大丈夫?」と心配します。アスカはこの夢を見ていません。
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■はじめに
このシナリオは、クトゥルフ神話TRPGとクトゥルフ2010に対応したシナリオです。(神話生物はマレウス・モンストロルムから、魔術書はキーパーコンパニオンから引用しています。この2冊は持っていなくても遊べます)
探索者1~4人向け。プレイ時間は3~4時間程度。
舞台は現代日本、NPCの住む町。推奨技能は〈目星〉、〈聞き耳〉、〈心理学〉、〈説得〉などの対人技能です。〈天文学〉があると楽しいかも。
■あらすじ
探索者は長期休み(夏休みや連休など)に友人の住む“夕暮れ町”へ遊びに行く。滞在期間は2泊3日。
3日目の夜、最近発見された彗星が観測できるそうだ。探索者は、友人と町の観光を楽しむ。しかし、町で過ごすうちに、彗星の訪れによって世界があと数日で終わることを知ってしまう。なんだか様子のおかしい友人。迫る世界の終焉。はたして探索者は無事、また明日をむかえることができるのか。
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【白石 博(しらいし ひろし)】性別:男性 職業:天文学者 年齢:40歳
STR:5 DEX:9 INT:15 アイデア:75
CON:5 APP:9 POW:9 幸運:45
SIZ:13 SAN:0 EDU:18 知識:90 db:+0 クトゥルフ神話:12%
マジックポイント:9 耐久力:9
【グロース】を召還した張本人。彗星の研究を続けてきたが、大した発見ができず落ちこぼれていることに悩んでいました。古本屋で偶然見つけた『グラーキの黙示録 第5巻』を解読。彗星が見つからないなら、呼べばいいじゃない!
【グロース】を直視し続けたことにより発狂。総合病院の精神科に入院しています。
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