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心臓がちょっとはやく動くだけ (決まりきった日常。代わり映えしない毎日。いつもと同じように生きていく中で、けれど探索者は自分の人生におけるひとかけら…

- - - - ふと目を覚ますと、見知らぬ場所に横たわっていた。そこは、一見すると薄暗い工場の一室のようだった。見たこともない巨大な機械が、左右にずらりと並んでいる。薄汚れた床には大量のガラクタが、そこかしこに山を作っている。探索者はその部屋で、自身も打ち捨てられたひとつのガラクタのように横たわっていた。(SANc0/1)
        部屋の正面奥には、高い天井までの空間の大部分を埋め尽くすように大量のワイヤーやホースが垂れ幕のようにぶら下がっていた。管は複雑に絡まり合いながら雪崩れのように壁を作り、その奥の様子は見えない。
        ※ 服装は普段のもの、持ち物は普段持ち歩いているもののみ。携帯は圏外。
        
        立ち上がると、体の上から何かが落ちる。ホチキスで止められた冊子だ。薄っぺらく、印刷等の雰囲気から家電の説明書のような印象を受ける。また、表紙には一枚付箋が貼ってある。
        
        ●冊子のリンクを貼る。既定の状況に戻っているか確認する。
        
        https://docs.google.com/document/d/1pGle7xbVBBWblESro7GRCiC4oieDn1NRzrHyxB2b_mI/edit?usp=sharing
        
        完成版冊子を確認する
        
        https://docs.google.com/document/d/1Jcxp6Ww4HRUkhxYQdlcLz0nBCh0u7JyRt5PtxkMl18M/edit
        
        では、ここから自由行動です。
        
        部屋正面：パイプやワイヤーの壁
        
        高い天井からぶら下がった大量のワイヤーやホースが、複雑に絡まり合って壁を作っている。その中に、蜘蛛の巣に捕らわれた虫のように裸の人間が数十人、絡まり宙に浮いているのに気付く。四肢は妙な方向へと曲がり、誰も彼もが眠っているように目を閉じて、ピクリともしない。もしかすると人間ではないのでは？と目を凝らすも、やはり人間にしか見えず不気味な光景だ。(SANc0/1)
        ※ KPC含む失敗作達。説明書通りの行動を起こすまで反応はない。また、背中の管は引っ張っても「おはよう＋KPCの名前」を呼ぶまでロックがかかっており外れない。
        ＜目星＞
        成功→人間は老若男女、国籍も様々である。怪我は見当たらず、ただ背中から管が出ているように見える。また管は古く、登ったり揺らしたりすると危険に思える。
        ＜登攀＞
        成功→登っているとホースがちぎれる。4mからの落下で1d6のダメージ。
        失敗→登ろうと体重をかけるとホースがちぎれて落ちてくる。
        　続けて＜幸運＞
        成功→寸前で体に当たることはなかった。大怪我をしていたかもしれない(SANc0/1)
        失敗→体めがけて落ちてきた。1d3のダメージ
        ※ 管の垂れ幕は何層にもなっており、かき分けても向こう側を見ることはできない。無理に続ける場合、ホースが落ちてくるダメージ処理をして諦めさせる。
        
        背後の扉：
        
        血のように赤いハート型の錠前(南京錠)がかかっている。
        ＜目星＞→引っかき傷や何かを叩きつけたような凹みが見える。
        ※ 人形を作らされていた技工士達の藻搔いた跡
        ＜聞き耳＞→何も聞こえない。
        ＜鍵開け＞→不自然に開かない。とても頑丈。こんな鍵穴今まで経験ないぞ、と思う。
        
        左右の工学機械
        
        見るからに埃をかぶっている。図面がどの機械にも複数置かれている。すべて壊れて動かない。
        ＜目星＞や図面を見る宣言
        →色んな時代の図面である。いろんな言語の書き込みがされている。
        ＜アイデア＞→図面から、からくり人形から次世代ロボットまで様々な時代の人形を作るための機械が並んでいるのではないか？と気付く。
        ＜修理系技能＞→部品が古すぎたり未来のものであったり。この場にあるものだけでは直せないとわかる。
        
        ガラクタの山
        
        ＜目星＞や山を漁る宣言
        →眼球らしきガラス玉や、手の形をした金属の塊などが混ざっている。
        　続けて＜アイデア＞→色んな時代に作られた人形の部品であることが分かる。アンティーク人形から機械人形まで。
        
        部屋全体への＜目星＞、工学機械の裏などを見る宣言
        
        工場の制服を着た白骨死体を1d20+10体（SANc1/1d3）と、アタッシュケースを見つける。鍵はかかっていない。中には見慣れない服が一式入っている。
        ※ アタッシュケースの中はKPCの服。見つけられなかった場合、後ほど目覚めたKPC自身に見つけさせる。
        ※ 白骨死体は過去ここで人形を作らされていた人達。
        
        KPCの名前と「おはよう」を言う
        
        声に応えるように、管が動き始めた。ずるりずるりと絡まっていた無数の管がほどけるように伸びていき、囚われていた体のうちの一つがゆっくりと目の前に降下する。見る間に床まで落ちると、その人物(KPC)はぐったりとそこに横たわった。
        
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        ●冊子
        表紙の題文字
        →「初心者かんたん！失敗しない『◯』の作り方」
        その下に手書きで
        「私達はここでひとりぼっち。ずっとずっとひとりぼっち。
        　だから、あなたと一緒に生きてみたかった。
        　私達は人間が憎くないといえば嘘になる。
        　私達は人間が怖くないといえば嘘になる。
        　私達の幸せは、あなたをここから決して逃がさないこと。
        　ずっとずっと守ってあげる。
        　ずっとずっと一緒にいよう。」
        手書きの字に＜アイデア＞
        →様々な人が書いた文字が混ざり合ったように歪だ。
        付箋の内容
        →走り書きで「失敗作　◯◯ ◯◯(KPCの名前)」と書かれている。
        内容1P
        →「目次」というタイトル。
        「1P…目次
        　2P…『人』」
        以降の行は空白。
        内容2P
        →「初心者かんたん！失敗しない『人』の作り方」というタイトル。
        「名前はとても大切なもの。あなたの声で名前を呼んで「おはよう」をしてあげて。これでカタチは出来上がり。」
        次のページは背表紙。