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【鳥かごは一つだけ】 (KP情報 (真相 (真 相
「かっこう」(※PCのうちランダムに1人選びます。この後「かっこう」という表記は選ばれたPCを…
【鳥かごは一つだけ】
KP情報
このシナリオは「幼いころに死んでしまった兄弟」と「死んだ兄弟の記憶と性格を引き継いだコピー」のどちらかを選ぶというものです。そして「死んだ兄弟の記憶と性格を引き継いだコピー」はPCのうちの誰かです。
「死んでしまった兄弟」と「コピー」は他の兄弟の知らない間に入れ替わっていて、「コピー」自身も自分が偽物であるということを知りません。選ばれなかった方は、永遠に夢の世界に閉じ込められてしまいます。
どちらを選ぶのか、というところで悩んでほしいので、シナリオの構造自体はとてもシンプルなものにしました。
また、明確なハッピーエンドがないため、少し後味が悪いかもしれません。
どのエンドが正解というものではないので、各々の答えを見つけていただけたらと思っております。
真相
真 相
「かっこう」(※PCのうちランダムに1人選びます。この後「かっこう」という表記は選ばれたPCを指します)の正体は、ショゴスを模して人工的に作り出された神話生物です。本人にその自覚はありません。
探索者たちの父親の勤め先は、表向きは普通の製薬会社でしたが、裏では人間に擬態できる強力な神話生物を人工的につくりだす研究をしていました。父親もその研究に携わっており、この時点でかなり精神を病んでいました。
後にでてくる呪文やその他クトゥルフ神話に関する知識は、この頃に得ています。
ある日、兄弟のうちの1人が、父親の不注意による事故で亡くなってしまいます。
しかし、父親の摩耗した精神は、我が子の死と自分のミスを受け入れられませんでした。
父親は自身の研究知識を使い、亡くなった子供の見た目や記憶を引き継いだ「かっこう」をつくりました。
「かっこう」は、不完全な知識でつくられたため、神話生物としての人知を超えた力などはありませんでしたが、父親にとっては好都合でした。
そして父親は亡くなった子供を家の裏庭に埋めました。
家族全員に、【記憶を曇らせる呪文】をかけ、「かっこう」を亡くなった子供の代わりにしました。
そのころから、父親はある悪夢をみるようになります。
それは、死んだ子供から「自分と「かっこう」どちらが本物の家族なのか」と責められる夢です。
どちらを選ぶこともできなかった父親は、その選択を誰かに肩代わりしてほしいと望みました。
そのために父親は【夢の薬の製法(基本p290)】を使い、自身の生み出した夢に探索者たちを呼び出す薬を作りました。父親はその薬を酒に混ぜ、手紙とともに妻に託しました。
そして15年後、探索者たちはそのお酒を飲み、夢の中に呼び出されました。
夢の中には、黒い影のような見た目の子供がいます。
これは亡霊となり父親の夢に入り込んで、父親を自殺に追い込んだ「かっこう」のオリジナルです。
「かっこう」以外の探索者たちは、この「黒い子供」か、「かっこう」のどちらかを選び、殺すことが現実の世界に帰ってくる条件になります。
「かっこう」は、殺されてしまった場合「黒い子供」に代わって、この夢の中に永遠に閉じ込められることになります。
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夢の世界
父親が罪悪感に耐えられず作り出した、夢の世界です。
探索者たちが生前に住んでいた家を模しており、その間取りはほぼ同じです。
ただし、裏庭以外の外には出れません。扉や窓に本来の機能はなく、見た目だけの飾りのようになっています。
また、窓の外や裏庭を囲む風景は、写真を張り付けたような無機質なものになっています。
この夢の中で怪我をしたとしても、現実の肉体に影響はありません。
夢の中でのHPは減りますが、目を覚ました時に元の値に戻すことになります。
また、夢の中で死んだ場合は、エンディング後に夢の中で生き返ります。
現実の肉体は一生目を覚ますことはなく、永遠に夢の世界に囚われることになります。(SAN値0扱いでロスト)
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エンディング
〇エンディングA【「かっこう」が目を覚ます】
条件:夢の中で黒い子供が死ぬ
全員が正常に目を覚まします。
〇エンディングB【黒い子供が目を覚ます】
条件:夢の中で「かっこう」を殺す
「かっこう」の肉体は精神が「黒い子供」の状態で目を覚まします。
〇エンディングC、D【「かっこう」と黒い子供以外に、探索者が死んだ場合】
条件:夢の中で「黒い子供」もしくは「かっこう」を殺し、かつ「かっこう」以外の探索者が死ぬ
現実世界では、死んだ探索者以外が正常に目を覚ます。「かっこう」の肉体に関してはABと同じ処理。
いずれも生還者のみ、報酬:SAN回復1d10
シークレットダイスでカッコウを決める。
では、皆さんは兄弟です。今日は皆さんの母親が亡くなって一年、こんな風に集まることができたのはそれ以来1年ぶりです。まあもちろん一人一人は会う機会はありましたが。積もる話もあるでしょう。ではお話しください
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ところで皆さんこれは共通認識なんですが、今日みんなが集まったのには理由があります。この時間は、探索者の母親が亡くなってから、ちょうど1年になる日です。
また、探索者たちの父親も15年前に自殺しています。
亡くなる少し前、探索者たちは、母親からあるものを受け取っていました。
それは、下記のような手紙とともに、父親が遺した一本の酒でした。
「子供たちに、これを渡してほしい。お前が死んだ後、気持ちの整理ができたらこれを飲んでほしいと伝えてくれ。
お前を騙し、子供たちに残酷な選択を押し付ける私を、どうか許してほしい」
探索者たちは、母親が亡くなった1年後である今日、この酒を皆で飲もうと集まりました。
しばらく雑談で放置
そのお酒を一口飲んだ瞬間、探索者たちは強烈な眠気に襲われます。
そしてそのまま、お酒を飲んだ全員が、眠ってしまいます。
探索者たち眠りについた場所と全く違うところで目を覚まします。しかし、全く見覚えのない場所というわけでもありません。そこは、探索者たちが15年前に住んでいた、しかし既に取り壊されてしまったはずの古い家でした。
【SAN:1d2/1d4】
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