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X線撮影技術学-造影検査 (上部消化管 (二重造影法 (背臥位 (正面 (胃角部・前庭部の前壁、幽門部の観察), 第一斜位…
X線撮影技術学-造影検査
上部消化管
特徴
胃粘液の除去、造影剤付着の向上のため体位変換
撮影後は水分を多量に取らせる
二重造影法
発泡剤(陰性造影剤)により胃壁を伸展させ微小な凹凸を描出
背臥位
正面
胃角部・前庭部の前壁、幽門部の観察
第一斜位
胃体部中下部、胃角部、前庭部、十二指腸球部の観察、造影剤は穹窿部
第二斜位
胃体部上部後壁、胃体部、小弯、大弯の観察、造影剤は穹窿部・前庭部
腹臥位
正面
胃角部・前庭部の前壁の観察
第二斜位
胃上部の描出は半立位、胃下部の描出は頭低位
その他体位
半立位第二斜位
胃上部(噴門部~穹窿部)の観察
右側臥位
噴門部の観察
充満法
立位正面
小弯、大弯
腹臥位正面
頭低位:前庭部から胃角部の二重造影
水平位:十二指腸球部
圧迫法
立位正面
穹窿部より出口側の部位のにおける凹凸病変を圧迫して撮影
胃角部前壁・後壁の病変描出
粘膜法(前壁薄層法)
腹臥位
少量の造影剤を薄く均一に付着させ粘膜性凹凸や集中所見を描出
造影剤
ヨード造影剤
種類
非イオン性モノマー
脳室・脳槽・脊髄腔の造影にも適する
イオン性モノマー
胆道系、ろう孔の造影に用いるが副作用の頻度が高い
浸透圧、副作用
イオン性 > 非イオン性
粘調度・造影効果
ダイマー > モノマー
禁忌
絶対禁忌
ヨード過敏症、甲状腺機能亢進症、重症筋無力症
原則禁忌
気管支喘息、重篤な心・肝・腎疾患、急性膵炎
マクログロブリン血症、多発性骨髄腫、褐色細胞腫、テタニー病
副作用
悪心 > 熱感 > 蕁麻疹 > 痒み > 嘔吐 > 発赤 >> 血圧低下 > 顔面浮腫 >>> 呼吸困難・意識低下
使用法
投与前に36°程度に加熱
eGFR、クレアチニン値、ヨード過敏症の有無の確認を行う
経口に適応があるのはガストログラフィンのみ
水溶性ヨード造影剤の経口投与の場合糞便から排泄
硫酸バリウム造影剤
性質
粘度が低く、流動性・付着性が良い
凝集しにくく、拡散性が良く、胃壁や腸壁に薄く均一に付着
飲みやすく、気泡ができず造影能が良く、検査後速やかに排泄
使用法
上部消化管
180~250 W / V %を150~250 mL使用
下部消化管
60~110 W / V %(100 mLに 60~110 g含まれる)
絶対禁忌
消化管穿孔、急性出血、閉塞、全身衰弱が強い、バリウム過敏症
抗コリン薬
絶対禁忌
緑内障、心疾患、前立腺肥大症、麻痺性イレウス
抗コリン薬が禁忌の場合グルカゴン製剤を使用
特徴
消化管運動や胃液分泌を抑制
造影検査
注腸造影
逆行的に造影剤を投与し主に二重造影を行う
多量の水分を摂取し、Browm法では前日に低脂肪・低線維食
大腸進行がんの悪性所見としてApple core sign
胆道・膵臓造影
PTC(Percutaneous transhepatic cholangiography)
経皮経肝胆道造影
PTCD(drainage)
経皮経肝胆道ドレナージ
ERCP(Endoscopic retrograde cholangiopanceatography)
内視鏡的胆管膵管造影
DIC(Drip infusion cholangiography)
点滴静注的肝胆道造影
泌尿生殖器造影
DIP(Drip infusion pyelography)
点滴静注的腎盂造影(形態的観察)
IVP(Intravenous pyelography)
経静脈性腎盂造影(ダイナミック検査)
RP(Retrograde pyelography)
逆行性腎盂造影(治療的側面あり)
VCUG(Voiding cystourethrography)
排泄時膀胱尿道造影
HSG(Hysterosalpingography)
子宮卵管造影
流出・拡散に合わせて水溶性造影剤では30分後、油性では24時間後に追加撮影
逆行的に油性ヨード剤を投与し 80 kVの透視下で撮影
子宮外腫瘍を目的とする
IVR
症状に対する手技
心臓カテーテル検査・治療
左心系造影
左心室の拡張末期圧測定、駆出率測定
右心系造影
スワンガンツカテーテルによる心機能評価(血圧・拍出量測定)
冠動脈狭窄症の治療
ステント留置、バルーン拡張、ロータブレダーによる狭窄部位の掘削
特徴
X線吸収差が大きい部位ではハレーション防止のため補償フィルタやボーラスを使用
大腿動脈→外腸骨動脈→総腸骨動脈→腹部大動脈→胸部大動脈→大動脈弓→心臓
肝臓癌の治療
肝細胞癌
ゼラチンスポンジによるTAE(経カテーテル動脈塞栓術)
TACE(経カテーテル動脈化学塞栓術)
下肢静脈血栓の治療
下大静脈フィルタ留置術
大動脈瘤の治療
部位別人工血管置換術、ステントグラフト治療
脳動脈瘤の治療
クリッピング、コイル塞栓術
消化管領域
胆管癌による狭窄に対してステント留置による胆管拡張術
バスケットカテーテルを用いた内視鏡的結石除去術
手技の分類
血管形成術
ステント留置術、バルーン拡張術、経皮経カテーテル血管形成術(PTA)
狭窄症、動脈硬化症、腎血管性高血圧症が対象
血管塞栓術
骨盤骨折
血管塞栓術による出血源の止血
肝細胞癌
TAE(経カテーテル動脈塞栓術)
永久塞栓
PEIT(経皮的エタノール注入療法)