精神疾患の脳科学講義
(功刀浩)

統合失調症

気分障害

ドーパミン

認知機能

平均IQ90程度

病前平均IQもやや低い

躁鬱は対照的
(病前平均IQ>100)

記憶力が低い

実行機能の低下

ワーキングメモリーとも関連

WCST

言語流暢性テスト

ストループテスト

前頭葉機能

感覚情報処理の異常

プレパルス・インヒビションに有意差

運動障害

ペグボード苦手

気質

損害回避↑

自己超越性↑

新奇性追求↓

報酬依存↓

自己志向↓

協調性↓

認知リハビリテーション

有用性提起

器質的異常

脳室拡大

びまん性の脳萎縮

前頭-側頭辺縁系-傍辺縁系
特に強い

拡散テンソル画像

広範なネットワーク障害

発症予測

剖検脳

オリゴデンドログリアの傷害

シナプスの異常

病因

遺伝80%

環境20%

遺伝子

例:アルツハイマー病のAPOE

DISC1遺伝子?

確立されたものは無い

出生関連

出生季節

リスク:冬生まれ>夏生まれ

出生時頭囲

小さいとハイリスク

低体重もリスク

種々の発症前リスクが加重され
リスクになるというモデル

症例

金閣寺炎上僧

ストレスなどが引き金に

幼少時複数のストレス

前駆期

犯行

吃音

戦時中

統合失調症発症

何らかの脳異常?

金閣寺への愛憎=両価性

ドーパミン神経系

黒質-線条体系

錐体外路

中脳-辺縁系

中脳-皮質系

腹側被蓋野

前頭皮質

腹側被蓋野

辺縁系

役割

報酬系

報酬

動機付け

salience

報酬予測誤差

統合失調症

異常亢進

病的賭博

性欲亢進

買い物依存

反復常同行動

覚せい剤

統合失調症の陽性症状と類似

ドーパミン放出亢進

プレパルス・インヒビション低下も生じる

種々の症状がドーパミンで説明できる

うつ病

病態

ストレス反応

視床下部-下垂体-副腎系

交感神経系

CRH

ACTH

コルチゾール

慢性的な亢進

負のフィードバックの破綻

モノアミン仮説

ノルアドレナリン

セロトニン

ドーパミン

治療薬

SSRI / SNRI

問題点

セロトニン減少の客観的証拠は?

投薬から改善までのタイムラグ

神経栄養因子仮説

BDNF

実験レベルでは確認

ストレスホルモンとも関連

海馬体積の減少

おそらくストレスの「結果」

記憶・学習

ドーパミン拮抗薬で治療

うつ病

側坐核のドーパミン低下?

ドーパミン系賦活薬の有効性

ADHD

ストラテラ

ノルアドレナリン増やす

ドーパミンも増やす

薬物依存

コカイン

感作

負の強化

側坐核のドーパミンを増加

オピエート

GABAニューロン抑制

≒側坐核のドーパミンの作用

アルコール・ニコチン

ニコチン受容体

側坐核のドーパミン放出増加

↔ストレスホルモンの減少

視床下部-下垂体-副腎系の異常

慢性副腎皮質機能低下症

ステロイドホルモン不足

症状

全身倦怠感

低血圧

食欲低下

無気力

疲労

治療

ステロイド補充

二次的障害

回避的行動パターン

慢性疲労症候群

不明

線維筋痛症

原因不明

非定型うつ病?

PTSD

併発しやすい

大うつ病

アルコール依存

全般性不安障害

脆弱性

発症前からコルチゾール低い

交感神経系・ノルアドレナリンの関与

脳の異常

前頭前皮質

記憶の消去と関連

扁桃体

情動と関連

記憶メカニズム

再固定化の異常

長期増強

治療への応用

食事の影響

西洋式食事

うつ病頻度が高まる

主な内容

加工肉、砂糖、加工乳飲料、白パン、ビールなど

地中海式食事

健康に良いとされる

多い

果物

野菜

豆類

穀類

少ない

乳製品

死亡率減少

神経変性疾患のリスク減

心疾患・がんのリスク減

n-3系不飽和脂肪酸

うつ病減少の統計

BDNFの発現↑

うつ病抑制

葉酸・Vit B

腸内細菌叢

プロバイオティクス

運動療法

睡眠・日光