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研究とは何か (江川 2002 経験科学における研究方略ガイドブック 論理性と創造性のブラッシュアップ (論理性:研究活動における基本的戦略…
研究とは何か
江川 2002 経験科学における研究方略ガイドブック 論理性と創造性のブラッシュアップ
論理性
:研究活動における基本的戦略
第2章 問題発見と主題設定の方法
第1節 問題発見の方法
自己反省の大切さ
ものごとの欠点・不備の探索
表現上の誤り・曖昧点の見抜き
矛盾に対する鋭敏さ
望ましくない状況の予測
疑問・懐疑心の重要性
第2節 主題設定の積極的方法
ヒントー連想法
仮説演繹的発想
類推の活用
イフ・ベター法
「どうであれば,もっとよくなるだろうか?」と考えてみること
①もし~であれば,もっと良くなるのだが
②どこ(なに)を,どのようにすれば,もっとよくなるか?
第1章 研究活動の基本的生特質
第1節 研究活動の本質
1 研究活動の心理的要件
知的好奇心と達成動機
論理性
創造成
2 研究テーマ
真理探究型
問題解決型
課題完成型
3 研究のタイプ
仮説検証的
道具的・法則的
記述的
探索的
解釈的・理論的
4 方法と方法論
1 方法
ある特定の目的の実現のために能率的かつ合目的的にものごとをすすめていく手段の相対
科学的方法とは,経験科学において研究目的を完遂するために必要な手段の総体
狭義:実証的研究
理論的作業(科学的認識)+実証的研究
2 方法論
科学的方法に関する規範的な理論であり,先見的に科学的方法を決定して諸科学に提供しようとするものではなく,あくまでも個々の経験科学が創案し使用してきた諸方法を,後から分類・整理し,体系づけ,より良い方法を提供しようとするもの
諸方法のア・ポステリオリな研究を目的とし,また,ふつう,より専門的には科学的方法の研究を目的とする,論理学の会部門である
3 方法論は科学者の研究課題
科学方法論的な問題・課題は哲学者の任せておいてもよいとは考えてはおらず,経験科学の各分野において当然考察し確立すべき性質のものである
方法論は哲学に固有な一部門なのではない.それが哲学の分野で重要な役割を果たしているのは,科学者たちが自分の研究にカマかけて,その作業方法についての理論を作ることを怠っていたからである[フルキェ, P. 1963 ]
5 方法選択の相対性と方法の相互補完性
どの方法・技法・装置・用具にも適用範囲ないし限界があり万能ではない
二者択一ではなく,必要に応じて使い分け,場合によっては複数の方法・技法・装置・用具などを取り合わせて使用する,つまり併用する方が,より実りある成果をもたらす
6 実証に先立つ目的論と対象論
研究対象の特質に応じて,それに見合った方法を選択するためには,実験や観察,調査などの実証に先立ち,体操の基本的性質について,大なり小なり知っておく,あるいは仮定しておく方が効率が良い
対象論:実証的研究に先立つところの,体操に対する定性的認識ないし基本仮定のこと
目的論:研究目的に関する論考のこと
7 広義の方法論
一般方法論・広義の方法論
①
目的論
研究目的に関する考察・議論.実際の研究においては研究テーマの設定である.
②
対象論
研究対象に関する,ある程度の把握や基本仮定の設定や,仮説(作業仮設・予測・予言・説明仮説)の設定など.近年,関心がもたれているメタファー論は対象論と方法論の両方に係るものである.
③
方法論
理論的枠組みの選択,さらには実証的方法(観察法・実験法・検査法・面接法など)か非実証的方法(理論的考察・了解的方法など)かの決定に関する論議.
④
技術論
具体的な方法(観察法・実験法・検査法・面接法など)や実験装置・調査票・検査技法・使用する用具などに関する論議.
5 客観性
客観性とは,論述・陳述内容が事実と一致していて正しいという意味である.
しかも,客観的かどうかの決め手は,複数者の判断・見解の一致である
6 研究のオリジナリティとは
①テーマのオリジナリティ
新しいテーマ・課題に着手する
②方法のオリジナリティ
①理論的枠組みないしアプローチが従来と異なって新しい
②研究法や測定技法,実験装置,用具などが従来とは異なって新しい
③データ解析法が従来とは異なって新しい
③結果のオリジナリティ
研究の成果が新しいことであり,超難問でない限り,テーマや方法が新しければ,それなりに結果もオリジナリティが保証される
第3章 術語と定義について
第1節 述語について
1 述語の具体例と必要性
述語の役割
①思考作業の効率アップ
②思考内容の進化
③論述の効率アップ
④研究上のコミュニケーションの効率アップ
2 述語の要件と種類
述語の要件
字数が長くない事
地面から,ある程度その意味・内容が身とされること
述語の分類
①存在物の名称や構造
②現象や機能,その背後にある法則性に関するもの
行動
意識作用
意識現象
ギプソン効果
③方法・技法・測定法・操作・装置などに関するもの
④データ解析法に関するもの
多変量解析
因子分析法
t検定
⑤観測結果の表示法や単位・量的な事柄に関するもの
⑥学説・仮説に関するもの
欲求不満―攻撃仮設
認知説
知性構造モデル
第2節 定義について
1 定義の意義
定義
言葉やその意味,対象をほかの言葉や意味,対象で置き換えて規定,説明し,日常的,学問的な理解に役立てることを目的とした広義の手続きをいう[哲学時点 平凡社]
一般的には,日常生活,諸科学において用いられる諸概念の内包を,明確に与えることを定義と呼ぶ[現代哲学時点 講談社]
定義文の表現形式と構成要素
文章表現:定義文
被定義語句と定義語句の両者が含まれる
定義語句
被定義語句
数式表現:定義等式
術語について考察するということは,その中身(意味・内容.論理学的に言えば概念の内包)を考察すること
定義の必要性
記述的定義
目的1 既に用いられている語句の一般に受け入れられている種々の意味を述べること,あるいはsれを記述すること
規約的定義
目的2 ある一定の語句に,ある特定の意味を規約によって与えること.ただしこの場合,その一定の語句とは,アtらしく作った言語鉄器あるいは記号的表現で,たとえば<パイー中間子>とか,あるいは既存の語句をある特定の専門的な意味で用いたもの.
目的論は背景と対象論の深まりで設定可能
持続的に対象論の調査を実施せよ
例: サービス設計、コンテキスト、意図の理論、タイムアクシス、PSS、SDL、共感、循環型経済、SDGs、共創
持続的に背景論の調査を実施せよ
例: 環境問題、ウェルビーング低下、資源の偏り
方法論の定め方が研究のオリジナリティ
方法論のバリエーションを学べ