子どもと接することに教師が喜びとやりがいを見出すことを望ましい教師の在り方とする「献身的教師像」の意義と限界について、それぞれ説明せよ。

意義

限界

教師にできることには限界があると判断して自らの教職アイデンティティを維持しようとする戦略がどのような効果をもたらしうるかについて、プラスの効果とマイナスの効果の双方の可能性についてそれぞれ述べよ。

プラスの効果

マイナスの効果

苦しい境遇を乗り切る支え

自らと重ね合わせる

教員の権威を調達する

日本の教員「単なる知識の伝達者」

自主的な専門性の高度化

研究会

授業研究

研究誌

教員の世界と外の世界を隔てるものとして機能

教師のバーンアウト

心身の疲労困憊

学校に対する批判・不信

1970~ 問題行動、競争教育

1970年代後半~

国家からの教育課程・内容に対する統制

生活指導面への「管理主義」

指導技術のマニュアル化

学校 vs 子ども・保護者

やりがいを見出せなくなる

自主的で創造的な、専門性の高度化志向の低下

教職アイデンティティ

教師として自分はそれなりに仕事ができているという感覚、自己イメージ

生徒指導・学級経営上の問題が生じても、教師個人を直接責めない教員文化

二元化戦略

安定層

攪乱層(かき乱されること)

日々の教育活動上の問題に直面しても影響を受けにくい部分
(教育観・理念)

日々の教育活動上の困難の影響を直接に受ける部分

教師の抱える困難に対処する

関係課題

能力課題

生徒との関係

保護者との関係

同僚との関係

教育行政との関係

「権威」

教職の不確定性

理論・技術が見えにくい

仕事の成果が見えづらい

仕事の内容・過程を確定することが難しい

関係課題の解決を保留する

互いに仕方ないすませる

教師の専門性の後退

考えることをやめる(複雑だから)

互いに容認する

背景

子ども・家庭の複雑化

学級崩壊などの学習・生活指導の困難↑

教師が関与できる領域の狭まり

精神的・時間的余裕のなさ