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妊娠高血圧症候群(PIH) (病型分類 (妊娠高血圧 (病態 (インスリン抵抗性 (肝臓や筋肉、脂肪細胞などでインスリンが正常に働かなくなった状態,…
妊娠高血圧症候群(PIH)
病型分類
妊娠高血圧
定義
妊娠20週以降に初めて高血圧が発症⇒分娩後12週までに正常に回復
症状
高血圧のみ
病態
交感神経活動亢進
インスリン抵抗性
肝臓や筋肉、脂肪細胞などでインスリンが正常に働かなくなった状態
すい臓からインスリンが分泌されても、筋肉や肝臓が血液中のブドウ糖を取り込まないため、血糖値が下がらない
妊娠高血圧腎症
定義
妊娠20週以降に初めて高血圧が発症
かつ蛋白尿を伴い、分娩後12週までに正常に服する場合
症状
高血圧
蛋白尿
腎機能の低下
全身の臓器障害
病態
全身の血管内皮細胞障害
何が起こる?
血管攣縮(血管が異常に収縮)
血圧上昇
子癇発作
胎盤が剥がれやすくなる
血管透過性亢進
内皮細胞が収縮または破壊し、細胞間隙が開く
↓血管の中にある水分や物質が血管の外に漏れやすくなる
むくみ
蛋白尿
血液凝固亢進が生じる
血管内皮細胞とは?
微小循環を円滑に維持
血液が凝固しないように働く
血管内で血栓が形成されないように
障害されると、血管が収縮し易く、炎症を起こしやすく、血栓が形成されやすい
血管内皮細胞は、別名「スーパー臓器」とも呼ばれ、炎症、酸化ストレス、自己免疫疾患などから恒常性を保たせ、主要な生物学的プロセスを調節
東洋医学的観点
瘀血ができやすい状態
桂枝茯苓丸
血滞の症候
子癇
定義
妊娠20週以降に初めて痙攣発作をおこし、てんかんや2次性痙攣が否定されるもの
脳の浮腫や梗塞が特徴的
リスク要因
肥満(BMI25以上)
初産婦
20歳未満、40歳以上
定義
高血圧 または高血圧に尿蛋白を伴い
妊娠20週以降、分娩後12週までの期間に、
かつ、これらの症状が単なる偶発合併症によるものではないとき
2004年に妊娠中毒症から改称