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イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)とは?高騰の理由や特徴、今後の将来性を解説! (イーサリアムクラシックとは?…
イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)とは?高騰の理由や特徴、今後の将来性を解説!
イーサリアムクラシックとは?
イーサリアムクラシックは、イーサリアムから分裂することによって誕生した仮想通貨です。かつてイーサリアムの運営方針に異を唱えた技術者たちが開発し、運営を始めました。
システムはイーサリアムに似ていますが、運営者が大きな権限を持たないという特徴があります
また、近頃は最新の技術分野であるIoTのプラットフォームとして開発が進められており、将来性も大きいと考えられます。
仮想通貨イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)の特徴・メリット・デメリット
特徴は、大きく5つあります。
スマートコントラクトの開発が可能
スマートコントラクト開発が可能なことのメリット・デメリット
【メリット】ブロックチェーン上でさまざまな機能が利用可能に
【デメリット】Dappの利用が活発になればなるほどトランザクションを圧迫
イーサリアムクラシックのシステムはイーサリアムと大部分が共通しており、その中でも特筆すべきはスマートコントラクト技術
この技術はユーザー間の送金記録の集合体であるブロックチェーンにプログラムを書き込めるようになるという画期的なもので、仮想通貨関連技術の中で最も注目を受けているものの一つです
この技術によって、イーサリアムでは未来予測プラットフォームや、家のパソコンにスパコン並みの計算力を持たせる技術などの分散型アプリケーション(Dapp=Decentralized application)が現在開発されています。
これらはブロックチェーンに記述されていくので、スマートコントラクトが普及すればするほど利用者過多で送金が詰まりやすくなるという問題があります。
ただし、イーサリアムクラシックのブロックチェーン上では現在そのような送金詰まり問題は発生しておらず、また、サイドチェーンという、それを防ぐための技術も導入予定です。
イーサリアムから分裂
史上最大規模のハッキング「The DAO事件」を機に中央集権的なイーサリアムから分裂
イーサリアムから独立したことのメリット・デメリットは?
【メリット】非中央集権的で、運営の権限が強すぎない
【デメリット】明らかに運営の開発力が小さくなった
かつてイーサリアムでは、The DAO事件と呼ばれるハッキング事件が発生しました。
「Slock it」というイーサリアムのブロックチェーン上で動くプログラム(スマートコントラクト)の脆弱性を突かれ、ハッカーによって当時のレートで約50億円分のイーサが盗み出されてしまった
解決策としてイーサリアムの運営はハードフォークを決断
それに強く反発し、不信をあらわにしたユーザーも存在しました。そのようなユーザーはコミュニティ全体の約1割ほどだと言われています。
その結果、ソフトフォークが行われた後、ハードフォークで複製されたブロックチェーンに移行せず、元のブロックチェーンを使い続ける人たちも現れました。この、複製元のブロックチェーンをイーサリアムクラシック(ETC)のブロックチェーンと呼んでいるのです。
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仮想通貨のコードに手を入れてまでコミュニティの意思を優先するというスタンスを「Community is Law」、イーサリアムクラシック開発者のように、何が起きようと分散型プロトコルの意義を守り、コードに従おうというスタンスを「Code is Law」と呼びます。
一方で、イーサリアムクラシックの開発はイーサリアムの開発者からユーザーの有志に引き継がれました。そのため、開発力が一気に低下し、ユーザー数も減りました。
トランザクションがスムーズ
イーサリアムクラシックでは、人があまり多くないおかげでイーサリアムのブロックチェーンで現在発生しているようなトランザクション(送金)の詰まりが起きにくい
マイナーに支払う送金手数料が比較的安く抑えられ、また遅延することなく着金させることが可能
今後生じるであろうトランザクション詰まりなどのスケーラビリティ問題を見越してサイドチェーン技術の開発
。簡潔に説明すると、サイドチェーン技術というのは、「メインのブロックチェーンに書き込む内容の一部をよりコンパクトにまとめちゃおう!」という技術で、これのおかげでメインのブロックチェーンにより多くの情報を書き込めるようになります。
開発陣が微妙
開発陣が強くないことのメリット・デメリット
【デメリット】開発スピードが遅く、問題に対しての対応力が低い
【デメリット】そのような環境はアプリ開発者にとって魅力的ではない
問題点
問題発生時の対応力の低下
たとえばThe DAO事件で強引ながらも即座にソフトフォーク→ハードフォークという手段を迅速に執り行えたのは、イーサリアムの開発陣が非常にパワフルで開発力が大きかったから
もしETCのブロックチェーン上で再びThe DAO事件のような問題が発生したとしても、ただ指をくわえてみていることしかできないという状況になってしまう可能性もある
問題発生時に迅速な対応の行われないプラットフォームでわざわざアプリケーションを開発したがるデベロッパーがどれだけいるでしょうか。
システムがほとんど同じであれば、開発力の乏しいイーサリアムクラシックではなく開発力のあるイーサリアム側で開発しよう」と考えるのが自然
そこでイーサリアムクラシックが目をつけたのが「IoT(=Internet of Things)」の分野です。イーサリアムクラシックはIoTに強いブロックチェーンという方針に舵を切っていくことになりました。
Dappの開発者が少ない
IoT方面へ舵を切ったイーサリアムクラシック
イーサリアムクラシックはイーサリアムと差別化を図るため、IoT方面に特化したプラットフォームを目指しています。
IoTとは「Internet of Things」の略称で、日本語では「モノのインターネット」とも呼ばれます。モノ同士がインターネットに接続され、センサーとなる末端が受け取った情報を元に、別のモノがその情報を人間の生活に最適化した形で反映する状態を指します。
モノから収集した情報を集積・分析して人間の生活に反映するプラットフォームにイーサリアムクラシックは移行しようとしているのです。
スケーラビリティ改善のためのサイドチェーン導入
IoTへの完全な対応
イーサリアムクラシック上の、第三者によるアプリケーション開発環境の向上
2-3年のスパンでみた中長期的目標
より高いセキュリティと、より完全な暗号化
他のブロックチェーンとの相互運用性をもたせる
イーサリアムの問題点
イーサリアムは「その全範囲に渡ったアプリの開発ができる」という応用性の高さからか、利用が活発になりすぎてスケーラビリティに問題を抱え始めています。
その点イーサリアムクラシックはまだスケーラビリティに目立った問題が生じておらず、またその対策としてサイドチェーンの導入を予定しているので十分に差別化は可能でしょう。
IoTプラットフォームとして大きな問題もなさそう
IoTに進出する上で「大量の少額送金(マイクロペイメント)に対応できる」「送信情報の暗号化」「高度なセキュリティー」という要素が不可欠
1つ目についてはサイドチェーン導入で対応、2つ目3つ目についても2018年中に対応する予定で
将来性
競合に対しても強く、将来性はありそう
IoT方面で競合となる仮想通貨はIOTA(アイオタ
このIOTAは送受信を記録する台帳技術に、ビットコインやイーサリアムなどで用いられるブロックチェーン技術の代わりにTangleという独自の技術を用い、そのTangle上で送金処理およびセンサーとなるモノから発信された情報をやりとりします
参加者が増加すると台帳を追えなくなってしまい、送金記録がめちゃくちゃになってしまう可能性がある
最新技術すぎて精査されてないけど今後見つかるかもしれない脆弱性リスク
現状ではイーサリアムクラシックのほうがより問題点の少ないプラットフォームであるといえます。
IoTを導入するうえでは、「センサーから送信される情報をいかに暗号化して外部に漏れないようにするか」という論点が存在