Please enable JavaScript.
Coggle requires JavaScript to display documents.
文化学園服飾博物館だより 2017.03.01 Vol.30 (世界の民族衣装 (袖のかたち (中国 (満州族 (騎馬民族),…
文化学園服飾博物館だより 2017.03.01 Vol.30
文化学園服飾博物館における修復と展示
保存
服飾資料
染織資料
収蔵品
傷みが激しいもの
歴史を語る上で重要なものは修復を行い、
公開できるようにし、学習や研究に役立てる。
修復
積極的な修復は行わない
その資料を本来の状態から離れたものに変えてしまう恐れがあるため
長期的な保存と展示の必要性がある資料
修復を行うべきと判断したものに限り慎重に行う
原則は「展示可能な最小限、保存に必要な最低限」
修復作業中に、これまでにわからなかった新たな事実を発見することもある。
世界の民族衣装
民族衣装
人々の生活に適応する理にかなった形態
気候
風土
暮らし方
変化してきた
時代
社会状況
異民族の影響
その地域の人たちの歴史や暮らしが見えてくる。
スカート
男性のスカート
民族衣装の世界では珍しくない
下衣
筒状
スカート状
丈が短いスカート状の下衣をはく地域
地理的特徴
起伏のある山岳地帯
日常的に高低差のある険しい地形を歩くため、
歩幅が大きくなり、膝の動きを妨げない形状と
なったと考えられている。
ギリシア
台湾
ブータン
丈が長い筒状の下衣を履く地域
地理的特徴
暑い
歩く際に足を踏み出すと涼しい風が脚部に取り込まれ、体熱を効率よく放出する。
日本
インドネシア
アラブ地域
広がるスカート
身体とスカートの間に厚い空気の層ができるので、
暖かい空気を多くとどまらせることができる。
体熱を逃すことなく暖かさをキープできる
脚の動きの自由度が増すため、騎馬の習慣のある民族の間などでもみられる。
朝鮮
ペルー
ルーマニア
チェコ
袖のかたち
気候や生活習慣などから生じた機能的な役割がある。
中国
満州族
騎馬民族
騎乗で手綱を持つ際に手の甲を覆う
日本
振袖
湿度の高い気候で、風を身体に効率よく取り入れる。
ヨルダン
大きく長い袖は頭にかけて、強い日差しから頭部を守る。
インド
ラバリ族
たくし上げたタイトな袖は、毒虫などの侵入を防ぐ。
現代の民族衣装
現代でも変化を続けている
多くの国々で洋服を着る文化が定着しているが、それぞれの地域の民族衣装に洋服の要素をプラスした折衷スタイルも見られる。
今も昔も変わらない
異国の文化やスタイルに憧れを抱く気持ち
異国の文化やスタイルをいち早く取り入れようとする姿勢