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TOKYO人権　　　　2018 Spring vol.77　　冤罪を生まない社会に必要なこと (なぜ、嘘の自白や証言をしてしまうのか？…

- - - - 「刑事訴訟法などの一部を改正する法律」
        
        裁判員裁判の対象事件と検察の独自捜査事件のみ録音・録画される
        
        最も冤罪が多いと言われる痴漢は対象外
- - - - 勾留
        
        起訴
        
        2010
        
        無罪獲得
        
        検察の証拠改ざんや不当な取り調べの実態が明らかになり、特捜部長と副部長、主任検事が逮捕され、有罪が確定。
        
        164日間
        
        検察ストーリーへの否認を続けた結果。
        
        人質司法
        
        否認をしていると、いくらでも勾留することができる。
        
        冤罪を生む原因の一つになっている。
        
        検察と戦った20日間の取り調べ
        
        一番つらい時期
        
        「毎日、拘置所の壁のカレンダーを穴が開くほど見つめ、1日が終わるごとに残りの日数を数えて耐えていました。」
        
        「係長は取り調べの20日間が過ぎても、検事が用意した別の罪状で拘留を引き延ばされ、再度20日間の取り調べを受けました。彼はその間、ノートにマス目を作り、1時間ごとに塗りつぶしていたそうです。1日単位で時間の経緯を追っていた私の24倍、彼は苦しかったのでしょう。そのつらい状況下で心が折れ、検事が語る虚偽のストーリーを受け入れてしまったのです。」
      - 不当な取り調べ
    - - 憲法が保障している自由や名誉
      - 深刻な人権侵害
      - 冤罪はなぜ起きるのか？
      - 冤罪被害者を出さないために必要なことは何か？
- - - - 上司として無能ではあったかもしれないけど、冤罪で逮捕されるいわれはない。
      - 検察
        
        「これだけ大きな金額の不正を、一係長が単独でできるわけがない」
        
        政治家が絡んだ組織的な犯罪の図式を描いた。
        
        検察が作ったストーリーに沿うような証言を引き出すための取り調べを行った。
        
        誘導尋問
        
        脅迫
        
        「自称障害者団体が政治家に頼み、政治家が村木厚子の上司に電話をかけ、上司が村木厚子に指示をし、村木厚子が係長に指示をした」
        
        調書に、存在していない状況が再現されて、具体的に記された。
        
        調書
        
        取り調べで被疑者や参考人が供述した内容を記録する書類
        
        多くの裁判で証拠として採用される。
        
        自分たちが作り上げたストーリーに合わせて証拠の改ざんまで行っている。
        
        組織の体質と社会全体の意識に問題がある。
        
        失敗を許す社会づくり
        
        組織が失敗に気付いた時点で引き返せる仕組みを、制度としても作る必要がある。
      - 霞が関ってずっとブラック体質だったんだな。
      - 官僚はどうして自分たちの権利を守るために戦わないんだ？
      - 自分のために闘わない人は信用できない。
- - - - 弁護士
      - 「誰も嘘はついていない。調書とは、まず検事が都合のいい作文をして、そこからバーゲニング（交渉）が始まるものだ」
      - 「取り調べのプロである検事と、アマチュアである被疑者が密室で対峙しているのに、そのリングにはセコンドもいなければ、レフェリーもいない。だから、たいていの被疑者は負けてしまう」
      - 「勝とうと思うのではなく、負けなければいい。事実と違うと思ったら、とにかく最後まで調書にサインをしないことだ」
  - - - 人権侵害が著しい社会での治安維持ってなんだ？
      - 誰のための「治安維持」？