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あの戦争に 「負けたけど勝ったんだ論」 の罪深さ 古谷経衡 (誤った歴史観の増殖 (あの戦争は正し かったのだ…
あの戦争に
「負けたけど勝ったんだ論」
の罪深さ 古谷経衡
引用元
あの戦争に「負けたけど勝ったんだ論」の罪深さ
古谷経衡
古谷経衡公式サイト
wiki
「負けたけど勝ったんだ論」
とは何か
戦後の右派、保守派を
「支える」戦争観の主流
「太平洋戦争は、軍事的にはアメリカに敗北した。
戦争目的を達成したのだから、これは戦争に勝利したと同じなのである」というもの
が、アジア解放という戦争大義は正しいものであり、実際に戦後、欧米の植民地であったアジア各国の独立の切っ掛けを作ったのは日本だった」
この「屁理屈」こそ、
最も罪深い戦争観である。
この世界観の中では、日本は敗戦国ではない
戦争への反省も行われない
日本軍の行いは手放しで肯定、美化される。
「敗戦国」の帳消し
日本の軍事的敗北を希釈化
戦争を反省する必要も無し、アメリカへの敵愾心必要はない。
「親米保守」にとって最も便利な世界観
戦勝国アメリカの圧倒的存在感、勝者としての振る舞いを希釈化
「負けたけど勝ったんだ論」
のウソ
「アジア解放」も美辞麗句に過ぎなかった。
1934年、アメリカ議会は
フィリピンを1946年に独立を約束
1941年(の対米開戦)日本軍の
侵攻で、フィリピンの独立ご破算
フィリピンの対日
感情はアジア最悪
こうした都合の悪い事実は無視される。
「アジア解放」
のお寒い実態
ビルマ、フィリピン、仏領インドシナ
を次々に独立させ書類上の
「アジア解放」を演出
実際には傀儡政権
蘭印(現インドネシア)
は独立させず
パレンバン、バリクパパン等の良質の油田やボーキサイトなどの天然資源が豊富な蘭印は、最後まで軍による直轄地とした。
「アジア解放」に都合
の悪い事実は黙殺
中東やアフリカ諸国
の独立は無関係
アルジャリアの
フランスからの独立
アンゴラのポルトガル
からの独立
インドの独立運動は
ガンジーが主導
満州事変以後の中国侵略
については寡黙に
コミンテルンの
陰謀論を唱える
トンデモ歴史観
「敗戦責任」の不問
歴史修正主義の一種
歴史的事実を遮蔽し、都合の悪い事実
を黙殺し、良い部分のみを取得
あの戦争への無反省、
無批判と、盲目的肯定と賞賛
なぜあの戦争で日本が敗北したのか、
なぜ勝てなかったのか、という
「敗戦責任」への考察は生まれない。
誤った歴史観の増殖
『日本のいちばん長い日』
陸軍大臣・阿南惟幾が割腹する直前に、
部下に述べる決別の台詞。
「生き残った人々が、二度とこのような惨めな日(8月15日)を迎えないような日本に、何としてでもそのような日本に再建してもらいたい」
8月15日を日本が戦争に敗北した日という厳然たる事実を忘却
静かに跋扈する「負けたけど勝ったんだ論」を何とかしないと、二度・三度の間違いは繰り返されるのではないか。
日本人にとって「屈辱の日」「惨めな日」であるという感覚をも忘却
あの戦争は正し
かったのだ
反省もなく先の戦争の美化・賞賛だけ
「なぜ負けたのか」の失敗の本質を追求しない