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21c会社法の内部統制システム (大会社である甲会社には内部統制システムの構築義務がある点の指摘 (内容 (甲会社は大会社である取締役会設置会社だか…

- - - - したがって、もし甲会社の取締役会が
        そもそもこの決定をしていなかった場合は、
        代表取締役Ｂには取締役会の一員として、
        362条5項違反の任務懈怠があると考えられる
  - - - そこで、これに関連してＢに
        任務懈怠が考えられないかが問題となる
        
        確かに、Ｂは福岡支店の業務を担当する地位になく、
        福岡支店において上記体制を整備する義務はない
        
        しかし、Ｂは取締役の職務執行の監督権限(362条2項2号)を有する取締役会の構成員である以上、善管注意義務(330条、民法644条)の内容として、福岡支店を担当する業務担当取締役Ａが福岡支店における上記体制の整備を適切に行っているかどうかを監視する義務があると解する
        
        よって、この監視義務違反としての
        任務懈怠を考えることができる