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7a株主の議決権行使・裁量棄却制度 (議決権行使の代理人資格を株主に限定する定款規定の効力 (事例分析・論点の指摘 (問題の所在と問題提起),…

- - - - これは自ら株主総会に出席できない株主の
        議決権行使の機会を保障する趣旨の強行法規だから、
        定款によって議決権の代理行使を禁止することはできない
        
        ただ、甲会社は議決権行使の代理人資格を
        当該会社の株主に限定する旨の定款規定を置いている
        
        そこで、この代理人資格を
        当該会社の株主に限定する定款規定が有効かが問題となる
  - - - そして、当該定款規定は、
        総会屋等による株主総会の撹乱を防止する
        趣旨に基づくものであり、合理的理由がある
        
        また、株主総会の構成員ではない者の代理人資格を
        否定するだけであり、相当程度の制限といえる
        
        したがって、当該定款規定は有効であると解する
        
        ただし、総会屋等による株主総会の撹乱のおそれがなく
        一定の合理的理由がある場合は、
        当該定款規定の適用が排除されると解する
  - - - よって本問の場合は
        例外的に甲会社の当該定款規定の適用が排除されると考える